「僕みたいなブレーキングができるドライバーは少ない」角田裕毅、予選ペースでは僚友リカルドを凌駕。違いを生むポイントを語る
RB F1チームの角田裕毅は、僚友ダニエル・リカルドに対する1周アタックでのアドバンテージとしてブレーキングを挙げた。
2024年シーズンの開幕2戦を終えて、RBの角田裕毅は予選ペースでチームメイトのダニエル・リカルドを圧倒している。角田はリカルドとドライビングスタイルが似ていると語る一方で、「僕のようなブレーキングができるドライバーはあまりいない」として、それがリカルドとのラップタイムの差に反映されていると示唆した。
角田は開幕戦バーレーンGP予選で11番手、第2戦サウジアラビアGP予選で9番手と、いずれも入賞を狙える好位置につけた。一方で今年が2021年シーズン以来のフル参戦となるリカルドは、開幕2戦でいずれも14番手と、角田の後塵を拝した。
RBは開幕2戦でポイントこそ獲得できなかったものの、予選ペースでは角田が優勢という状況だ。
その差はどこから来るモノなのか? ラップタイムでの対リカルドのアドバンテージを尋ねられた角田は、次のように答えた。
「そうですね。今のところは過去3シーズンで経験したことがベースになっていると思います。こういう特性のマシンを速く走らせるにはどうすればいいのか、多分分かっているんだと思います」
「とはいえ、基本的にFP1やFP2では彼よりも僕の方が苦労しています。実際、彼はかなり良い走りをしていますが、同時に僕らはいつも一貫してFP2とFP3の間に一晩でかなり好転させることができています。そうやって改善していくんです」
「もちろん、昨年から特性も少し変わっているので、僕にとっても簡単なことではありません」
「でもドライビングの面では僕らは似ていると思いますが、おそらく……僕の強みはブレーキングだと思います。僕はかなり自信がありますし、僕のようなブレーキングができるドライバーはあまりいません」
「ブレーキングがとても得意なんです。ブレーキングでは、少なくともパフォーマンスを最大限に発揮できると思います」
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写真: Sam Bloxham / Motorsport Images
角田は2021年のF1デビューから2シーズンにわたりピエール・ガスリーとコンビを組み、そのガスリーがチームを離れた2023年はリカルドを含め計3名のチームメイトと対峙することとなった。
またチームは今年、スクーデリア・アルファタウリからビザ・キャッシュアップRBへと装いを改め、チーム代表のフランツ・トスト退任に伴い後任としてフェラーリからローレン・メキーズが移籍。CEOのピーター・バイエルと二人三脚でチームを牽引する形となった。
そしてRBは昨年までアルピーヌに在籍していたベテランエンジニアのアラン・パルメインも獲得するなど、チーム内では変化が絶えない。
その中で在籍4年目となる角田はこれまでの経験を活かして、チームの指針になりたいと考えているようだ。
「チームはかなり変わったと思います。あまり変わらないのはドライバーですね。少なくとも僕は変わっていません」と角田は言う。
「僕はもうここで4年目になります。このチームでの過去の経験に基づいて、チームが同じ方向に向くのを助けることができるような、少なくとも安定した頼れる人間になりたいんです」
「それと同時に、ほとんどの人たち、たとえばメカニックやエンジニアはあまり変わっていないと思います。トップが大きく変わったのは明らかですし、そういった部分についてはまだ適応に少し時間が必要だと思います」
「しかし今のところ、全員がとても上手く機能していると思います。アランにもとても満足していますし、彼からは多くの経験や勝利へのマインドを得ることができました。これまで以上に攻める上でそれが力になっています」
「だから間違いなく、僕らは正しい道を歩んでいます」
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