角田裕毅、未知のF1ラスベガスGPではチームランキング7位争う「ウイリアムズが強いかも」夜の寒さに戦々恐々?
F1ラスベガスGPに向けてアルファタウリの角田裕毅は、コンストラクターズランキング7位を争うウイリアムズの好調を警戒している。
41年ぶりにF1がアメリカ・ラスベガスへ帰ってくる。舞台は以前の駐車場コースではなく、メインストリートの“ラスベガス・ストリップ”も使用した、3つの長いストレートが配置された市街地コースとなる。
最高速が重要視されるサーキット特性から、アルファタウリの角田裕毅は、チームとコンストラクターズランキング7位を争うウイリアムズが、高い戦闘力を発揮してくるのではないかと警戒している。
「シミュレータでベガスを走りましたが、かなり速かったです」
角田はチームを介してそう語った。
「とても長くて速いストレートがありますが、ほとんどのコーナーは低速で、ブレーキを強く踏む必要があります」
「過去に僕らは長いストレートを持つサーキットで苦戦してきましたが、ポジティブに考えれば、僕らがいつも好調なバクー(アゼルバイジャンGP)とよく似た特性を持っていると感じています」
「僕は楽観的ですが、チャンピオンシップを見てみると、ウイリアムズもこの手のサーキットでの好調が予想されます。彼らを獲得ポイントで上回れるよう、懸命に戦うつもりです」
アルファタウリはシーズン終盤のアップデートでAT04のパフォーマンスを改善。ラスベガスGP前に行なわれた南北アメリカ大陸3連戦で大きくポイントを稼ぎ、コンストラクターズランキング最下位からランキング8番手にまで浮上。ウイリアムズとの差を7点に縮めた。
「ここ3戦は本当に好調で、それぞれでポイントを獲得できましたし、チームには勢いがあります」
角田はそう語る。
「ウイリアムズとの差を縮めることができたのは、とてもポジティブなことです。オースティン(アメリカGP)で投入したアップデートからは多くのモノが引き出され、僕らに自信とペースを与えてくれました」
「正直に言うと、ブラジルで見られたようなレベルのパフォーマンスは予想していませんでしたが、アグレッシブに戦ってシーズン終わりにコンストラクターズランキング7位を獲得できるだけのポイントを稼ぐべく、ポジティブな気持ちで次の2戦に臨む必要があります」
Photo by: Las Vegas GP
Las Vegas GP rendering
なお、新生ラスベガスGPに向けてコースに関するデータの蓄積は各チームともなく、ナイトレースのため決勝レースの時間帯の気温は10度を下回る可能性もあると予想されており、未知数な要素も多い。
角田は状況を確認するためにはフリー走行1回目を待つ必要があるとして、「コックピット内で凍えるような寒さを感じないことを祈るだけ」と語った。
「このレースに向けて大きな話題となっているのが、マシンがコース上を走る夜間はとても寒いかもしれないということです」と角田は続ける。
「もちろん、エンジニアたちはこのことを研究してきましたし、気温は全員同じ条件です。特に予選でのタイヤの温め方やタイヤの動きという点では、確実に影響してくるはずです」
「僕もシミュレータで何周も走りましたし、チームもコースに関するデータに基づいてシミュレーションを行ないましたが、タイヤと路面のグリップがどの程度になるかは推測の域を出ません」
「全てが未知数ですが、多くのデータと相関関係の作業によって十分な準備はできたと思います。FP1に向けて良いアイデアを手にできているといいですね」
「路面が十分に研磨されているなら、長いストレートに対応するために、比較的ローダウンフォースのセットアップにすることが有効なはずです。そういう状況では、ローダウンフォース仕様で走らせるとかなりタイムを稼ぐことができますし、タイヤのウォームアップにも役立ちます。ただスムース過ぎると、より多くのダウンフォースが必要になるかもしれません」
「FP1まで待つ必要があります。マシンの中で凍えるような寒さを感じないことを祈るだけです!」
「もうひとつ興味深い要素は、ストリップ上の動くライトかもしれません。他のナイトレースでは、コース外の照明がそれほど多くないので(ラスベガスGPでは)確認してみる必要があります」
「でも実際のサーキットの投光照明は、他の照明を打ち消すほど明るいはずなので、気が散るようなことはないと思います」
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