F1デビューから5戦は“攻めすぎた”……角田裕毅、ミスを減らすために「ドライビングスタイルを落ち着かせる必要があった」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1デビューから5戦は“攻めすぎた”と認め、ドライビングスタイルを落ち着ける必要があったと語った。
写真:: LAT Images
今シーズンF1昇格を果たしたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、開幕から5戦は“攻めすぎていた”ことを認め、そこから自身のドライビングスタイルを落ち着ける必要があったと語った。
昨シーズン、たった1年で登竜門FIA F2を卒業しF1へ破竹の勢いでたどり着いた角田は、今シーズンのF1開幕戦バーレーンGPではアグレッシブなオーバーテイクでファンを魅了し、デビュー戦で9位ポイント獲得を果たした。
しかし、続く4レースでは苦戦を強いられた。特に第2戦エミリア・ロマーニャGPが開催された舞台はF1での走行経験があるイモラ・サーキットであったのにも関わらず、予選でクラッシュ。レースではポイント圏内を走りながらもスピンを喫した。
その後、角田はアルファタウリ・ホンダのファクトリーがあるイタリア・ファエンツァに拠点を移し、フランツ・トスト代表の管理下で集中力と規律を手にした。その結果、第6戦アゼルバイジャンGP以降の7レースでは4度入賞を果たしている。
しかし角田は、レース序盤に多く見受けられたミスを防ぐためには、イタリア移住の他に自身のドライビングスタイルを落ち着かせる必要があったと明らかにした。
「ドライビングに関しては、ドライビングスタイルは少しは変わったかもしれませんが、スタイルそのものは変えなかったと言えます。アグレッシブに攻める時のために、落ち着かせるように心がけていました」とmotorsport.comの取材に対して角田は語った。
「例えば、予選Q1に入ってすぐミスを犯すなど、最初の5レースでは時々攻めすぎていました」
「(FIA F2では)マシンが暴れてもコントロールするのは少し簡単だったけど、F1では他の下位カテゴリーのマシンよりもコントロールするのが難しいのです。それに気が付いてすぐ、(ドライビングスタイルを)もっと落ち着かせようとしたと思います」
「そしてもちろん、レースで自信が付いてきたらすぐに、アグレッシブに攻めていつものスタイルに戻ろうとしています。そのために少しだけアプローチを変えました」
Yuki Tsunoda, AlphaTauri, walks away from his car after spinning out in practice
Photo by: Motorsport Images
デビューシーズン前半戦を終え、角田は開幕前に描いていた予想と現状とでは大きな乖離があると語ったが、同時に学び得たことから大きく成長できているという。
「正直に言って、シーズン前に予想していたモノは現状とは異なります」と彼は言う。
「シーズン前は、もう少し良いシーズンになると思っていました。大きなミスをしましたが、上手くやれたレースもいくつかあったので、アップダウンが激しいですね」
「もっと安定するモノだと思っていました。でも、ここまでは様々なことを学べたと思います」
「シーズン終わりに大きなミスをするのではなく、最初の方でミスをしたのは良かったと思います。今は成長している段階に過ぎません。この状況を受け入れて、前へ進んでいきたいと思います」
「マシンセットアップの方法など、これほどまで急に成長できるとは考えていませんでした。また、スイッチのないマシンを運転するのとは異なり、(F1マシンは)下位カテゴリーと比較してもスイッチの数が多いので、より正確な操作が求められます」
角田はここまで18ポイントを稼ぎ、ドライバーズランキングでは13番手に着けている。シーズン後半戦の目標として、角田は“レースでの安定性向上”を挙げた。
「目標は至ってシンプルです。レース週末ごとにポイントを獲得するためには、レース結果をもっと安定させる必要があります」
「基本的には、セッションごとにもっと安定する必要があります。(安定した)結果が必要なのです」
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