角田裕毅、F1参戦2年目の前半戦は『10点中7点』と自己評価「僕とピエールのポイント差は小さい」
F1参戦2年目を迎えたアルファタウリの角田裕毅は、自身の2022年シーズン前半戦を振り返り、10点満点中7点という評価を下している。
写真:: Red Bull Content Pool
サマーブレーク前に行なわれたフランスGPでのインタビューで、アルファタウリの角田裕毅はF1参戦2年目となる2022年シーズンの前半戦を振り返り、ルーキーシーズンの同時期に下したモノより高い10点満点中7点という自己評価を与えた。昨年の5〜6点から7点に上がった理由は、経験による自信にあると語った。
「昨年までの経験を生かすことができたと思います」
そう角田は言う。
「自分が何をしなくてはいけないのか、どうのようにレース週末へ挑むべきなのかということを分かっているのは、昨年に比べて間違いなくアドバンテージになっていると思います」
「同時に、昨年はかなり多くのことを経験して、最悪の出来事もありました。しかし、そこから立ち直ることができました」
「昨年とは違って、ほとんどのケースで冷静でいられました。それは大きな違いですね」
「レース週末ごとに、自分が何をしなければならないかは理解できています。それが最大の目標であり、重要なことです」
「昨年は何をすればいいのかよく分かっておらず、ただパフォーマンスを良くしなきゃと思っていました。でも、どうやってやるのか? フリー走行1回目から、全てのセッションで良いパフォーマンスを発揮するためには、異なる種類のテストみたいになってしまいます。(昨年は)そういうことを考えていなかったんです」
アルファタウリでテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンも、角田の自己評価に納得している。彼がエンジニアと共に仕事をする上で、この一年で大きな違いがあったと明かしている。
「彼は成長しているし、エンジニアとの関係も良好だ」
そうエギントンは言う。
「私と落ち着いて話をしていても、彼はマシンに対してしっかりとした自分の意見を持っている。それは良いことで、彼が自分の意見を持って、理解し始めたということだ」
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Photo by: Red Bull Content Pool
角田は昨シーズンの前半戦で計18ポイントを獲得したが、マシンの信頼性トラブルによってチャンスを失ったこともあり、今シーズンは計11ポイントに留まっている。
チームメイトのピエール・ガスリーも昨年の前半戦で計50ポイントを獲得していたのに対し、今年は計16ポイント。角田とガスリーのパフォーマンス差が縮まったものの、チーム全体としてペース不足や信頼性トラブルが顕著に現れているという状況だ。
「マシンからパフォーマンスを引き出すことに関しては、かなり満足しています」
そう角田は言う。
「チームとして言えるのは、僕には信頼性トラブルが多かったということです。例えばサウジアラビアでは、フリー走行3回目と予選、決勝レースも走れませんでした。バーレーンではFP3を失い、ピエールもスペインでFP3を失っていました。あと、僕はアゼルバイジャンで7番手か6番手を走れていたんです」
アゼルバイジャンGPでは、今季ここまでの自己最高位を狙えるレースだった。予選8番手から決勝レースでは6番手にジャンプアップしチェッカーを目指していたが、DRSフラップに亀裂が入り、ピットインを余儀なくされていた。
「色々なことがありましたが、全体的には満足しています」
そう角田は続ける。
「僕とピエールでは、ポイント差は大きくないと思います。サウジアラビアとアゼルバイジャンで失ったモノを考えれば、同じくらいになるはずです。だから、僕は嬉しいです」
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