角田裕毅、積み重なった戒告はモンツァで帳消しも、出場停止まであとペナルティポイント4点「こういったことはなくさないと」
角田裕毅は、これまで積み重なった戒告処分がイタリアGPでリセットされることに安堵しているようだが、新たにペナルティポイントを加算されたことで、1レース出場停止の可能性がわずかながら高まった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1オランダGPでは、シートベルトが緩んだ状態で走行をしたため戒告処分を受けた角田裕毅(アルファタウリ)。これまでバーレーン、オーストラリア、モナコ、オーストリアで戒告を受けていた角田にとっては今季5度目となったため、イタリアGPでの10グリッドの降格ペナルティが言い渡された。
そこでアルファタウリは、ペナルティが確定している角田に新しいパワーユニット一式を投入することを決断。これにより最後尾からのスタートが決定した。
ただ角田はさらにフリー走行でイエローフラッグ下での速度違反をとられてしまった。これによる3グリッドの降格ペナルティは、既に最後尾スタートが決まっていた角田にとっては実質意味をなさないことになるが、ペナルティポイントを2点加算されて累積ポイントが8ポイントとなったことは痛かっただろう。
F1ではペナルティポイントが12に達したドライバーは1レースの出場停止となるため、角田はあと4ポイントで出場停止処分を受けることとなるのだ。
現在のペナルティの状況についてmotorsport.comに尋ねられた角田は、次のように答えた。
「少なくとも、これまでずっとまとわりついてきた(累積の)戒告のことは考えなくて済みます」
「今はクリアになりました。ここから一生懸命戦えます。とはいえ、ペナルティポイントはまだ8点残っているんですけどね」
「もちろん、馬鹿な真似はしないようにできる限り気をつけます。ただ、オーバーテイクを狙ってクラッシュするとか、そういったものとはまた違った意味で勉強になりました」
「僕もイエローフラッグ絡みなどで、何度か不必要なことをしてしまいました。ペナルティポイントを考えても、そういったことはやめないといけません」
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストも、角田がモンツァで受けたペナルティは「クレバーではない」として、もう少し自制心が必要だとしている。角田本人も、そこにはミスがあったと認めた。
「エンジニアと僕との間でちょっとした誤解があったんです。無線での連絡を誤解していました。僕はイエローフラッグ関係でペナルティを受けたことがなかったのですが、誤解があったことでスピードを落とせませんでした」
「でもそれは僕の責任です。イエローフラッグは安全のためにあるものなので、こういうことはなくさないといけません。今後に向けて良い勉強になりました」
角田はイタリアGPを最後尾からスタートするが、Q1では8番手タイムを記録するなどポテンシャルを見せており、追い上げなるか注目される。
「予選のパフォーマンスというより、決勝を見据えた準備をしていたので、Q2を走らないことは前から決まっていました。でも少なくともQ2に進めたことはポジティブです。FP1からやってきたことがうまくいくことを期待しています」
「レースペースが良いことを願います。モンツァはオーバーテイクが可能なので、簡単ではないかもしれませんが、可能性がないわけではありません」
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