角田裕毅、スペインGPのペナルティに憤慨「とっても不公平だし、馬鹿げた裁定だ」
アルファタウリの角田裕毅は、F1スペインGPの決勝レースで、周冠宇(アルファロメオ)とのバトル中に科されたペナルティについて「実に不公平だ」と語った。
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04, battles with Zhou Guanyu, Alfa Romeo C43
Andy Hone / Motorsport Images
アルファタウリの角田裕毅は、F1スペインGPの決勝レースで入賞圏内を争い、9番手でフィニッシュした。しかし、バトル中にアルファロメオの周冠宇をコース外に押し出したとして、5秒のタイム加算ペナルティが科され、12位に降格となった。これについて角田は「不公平な裁定だ」と憤慨している。
スペインGPの決勝レースを15番グリッドからスタートした角田は、力強いレースペースを披露し、入賞圏内を争っていた。しかし56周目、メインストレートでDRSを使った周が急接近し、ターン1で並びかけてきた。ただ角田はイン側のラインを死守し、ポジションを守った。一方の周はコンロトールを乱し、ランオフエリアに逃げることになった。
スペインGPのスチュワードはこのインシデントを審議。その結果、周がターン1に僅かに先に到達したとして、レーシングラインを維持する権利があると裁定した。その結果角田には、周をコースアウトさせたとして、5秒のタイム加算ペナルティと、ペナルティポイント1が科されることになった。
チームはレース中、角田にはペナルティが科されたことを伝えていなかったという。そのため角田は、チェッカーを受けた際にガッツポーズをして喜んだが、その直後にチームからペナルティを受けたことを伝えられると、不満を露わにした。
レース後、ペナルティについて尋ねられた角田は、次のように語った。
「馬鹿げたペナルティですし、本当に不公平だと感じます」
そう語る角田は、さらに次のように続けた。
「(周が来るのが)見えた時、僕はスペースを残しました。そして、彼は早い段階で諦めたような気がしました」
「彼はコース外に出て、追い出されたようなふりをしましたけど、そうではありませんでした。間違いなく、アウト側にはまだスペースがあったんです」
「確かに彼にプレッシャーはかけました。でも、スペースは残っていたはずです。それでペナルティなんて理解できません。本当に不公平だし、厳しすぎるペナルティだと思います」
角田とチームは、最終的な決断が下される前に、FIAに対して抗議することも考えたという。
「チェッカーフラッグを受けた直後に、ペナルティだと聞きました。それまでは、本当に喜んでいたんです。でもその無線を聞いて、僕は本当にがっかりしました」
「でもそれと同時に、ちょっと不思議な感覚にもなりました……FIAと話し合うのがいいと思ったんです。何の議論もなければ、5秒のペナルティを科され、そのままレースが終わってしまうんですから」
「だから、不公平だと感じています。僕は、疲れ果てましたよ」
対する周は、角田に対するペナルティは妥当だったと語る。
「とても分かりやすい事例だったと思う」
「ターン1でブレーキをかける前に、僕は前に出ていた。そしてコーナーの途中で、多くのスペースを残した。その時、彼が減速しきれないのが見えた」
「彼はブレーキを離そうとしたけど、僕をコース外に押し出した。そして僕は回避行動を取り、退避路を使わなければいけなかった。そうしなければクラッシュしていたことだろう」
「タイヤにゴミがたくさんついてしまったので、その後は大変だった。でもその後も彼の後ろのポジションをキープすることができたので、ポジションを取り戻すことができた」
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