F1 スペインGP

周冠宇、F1スペインGPでの角田裕毅とのバトルは「僕が避けなきゃクラッシュしてた」角田へのペナルティで今季2度目の入賞

周冠宇は、スペインGP決勝の後半で起きた角田裕毅とのバトルに関して「僕が避けなければクラッシュしていた」と語り、角田へのペナルティは正しい判断だったと考えている。

滑川 寛 Oleg Karpov

編集: 2023/06/05 8:29

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Zhou Guanyu, Alfa Romeo C43, battles with Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04

 アルファロメオの周冠宇は、F1スペインGP決勝で彼をコース外へ押しやったとして5秒のタイム加算ペナルティが科された角田裕毅(アルファタウリ)への裁定について、正しい判断だったと考えている。

 13番手スタートの周と15番手スタートの角田は、レース序盤に入賞圏内までポジションを上げると、チェッカーまで接近したバトルを続けた。

 レース終盤、エステバン・オコン(アルピーヌ)、角田、周が等間隔で走り、8位争いを展開。角田はDRSを使用しながらもストレートで勝るオコンを抜ききれず、逆に後ろから周に仕掛けられることとなった。

 2台はサイド・バイ・サイドの状態で56周目のホームストレートを迎えると、ターン1でイン側に角田、アウト側に周という状況でブレーキング勝負となった。

 周はターン2でイン側のラインを取るためターン1で大外刈りを狙うも、角田がワイド目なラインを走ったことで、コース内に留まりきれないと判断。周は退避路へマシンを振り、角田の後ろでコースに合流した。

 角田の動きに対して周は「押し出しやがった! なんだよ!」と激怒。このインシデントが審議対象となり、コース外に押し出したとして5秒のタイム加算ペナルティが角田に科されることとなった。

 コース外を走った周は角田の後ろ10番手でチェッカーを受けたものの、角田へのペナルティによって9位に繰り上がった。

 リザルト上で5秒後ろまで降格させられることとなった角田は、僅差で後続のマシンが続いていたことで12位フィニッシュ扱いに。またとない入賞のチャンスを逃すこととなった。

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 角田は、周が「追い出されたようなふりをした」として、充分なスペースは確保していたと主張。ペナルティは不当だとレース後に振り返っていたが、対する周は異なる意見を持っている。

「とても簡単なことだ」と周は振り返る。

「ターン1のフレーキングまでに僕は前に出ていて、実際、コーナー中盤では僕がかなりスペースを空けていたんだ」

「でも彼が止まらずにブレーキを離して、僕を(コース外へ)追い出そうとしたのを見て、回避行動を取って退避路を通る必要があった。でなきゃふたりとも接触していた」

「その後はタイヤカスを沢山拾ってしまって、トリッキーな状況になっていた」

「でも最終的に、彼の後ろに並び続けて、ポジションを取り戻すことができたんだ」

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04, battles with Zhou Guanyu, Alfa Romeo C43

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04, battles with Zhou Guanyu, Alfa Romeo C43

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 なお周としては、スペインGPでの9位がオーストラリアGP以来の入賞。アルファロメオとしてもそこから入賞が無かっただけに大きな成果となった。熾烈な入賞争いの中で掴んだ2ポイントに、周は安堵している。

「僕らチームにとっても、ヒンウィル(のファクトリー)にいるみんなにとっても、大きな安堵感があるね」と周は言う。

「シーズン序盤はチームにとって厳しい状況が続いていた。今回は頑張りに見合うだけのポイントを獲得することができた」

「マシンは最高だった。コースでも快調に走れたし、チャンスをしっかりとモノにすることができた。良いレースができたと思うよ」

 また周は、1回目のピットストップを早めたことが重要だったと考えている。ただ、2スティント目にハードタイヤを選んだことで、路面温度の低下も相まってタイヤのウォームアップに苦労したと振り返っている。

「(序盤のピットストップが)とても重要なことだったと思う」と周は続ける。

「とはいえ、ピットストップが少し遅かったから、ニコ(ヒュルケンベルグ/ハース)の脅威に晒された。そして、かなり冷えたハードタイヤのウォームアップが難しくて、角田にポジションを奪われることになった」

「一般的には、早めにピットインしてポジションをカバーすることはチャンスだし、そういう選択肢はある。でも問題は、タイヤマネジメントで戦いに生き残れるかどうかだ」

「だから、僕の方では全てをコントロールしていたし、終盤にかけてとても強いレースができた」

 

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