角田裕毅、F1デビュー戦9位は”満足”。でも「最終ラップでストロールを抜けなければ眠れなかったはず」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、最終ラップでアストンマーチンのランス・ストロールを抜くことができていなければ、その日は眠れなかっただろうと語った。
アルファタウリ・ホンダから今季F1デビューを果たした角田裕毅は、開幕戦バーレーンGPの最終ラップでランス・ストロール(アストンマーチン)を抜き、9位でフィニッシュした。その角田は、ストロールを攻略できていなければ、その日は眠れなかっただろうと語る。
角田は予選Q2をミディアムタイヤを履いて突破しようとしたがこれはうまくいかず、13番グリッドからのスタートとなった。そしてスタートもうまくいかず、一時17番手まで落ちてしまう。
しかしそこからはオーバーテイクを連発。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、そしてキミ・ライコネン(アルファロメオ)といったチャンピオン経験者らを次々と抜いていった。
彼のオーバーテイクは世界中に注目が集まっており、F1の公式YouTubeでは角田のオーバーテイクショーが1本の動画として編集され、公開されるほど。そして角田が最後に抜いたのがストロールだ。
角田は10番手で最終ラップに突入。そしてその1コーナーでストロールを果敢にオーバーテイクし、9位でチェッカーを受けた。
「タイヤマネジメントにおいても、最後の1スティントは僕にとって最高の形だったと思います」
角田はそう語った。
「他の2スティントと比較して、良いペースだったと思います」
「最終ラップの最初のコーナーで、ストロールを抜きました。仕掛けたのはすごく遅かったんですが、もし彼を抜くことができていなければ、今夜は一晩中眠れないんじゃないかと考えていました」
「彼のマシン後方の乱れた空気の中で、最後の2ラップは本当に苦労しました。僕は、かなり多くのミスもしてしまったんです。しかし最終ラップで彼を抜くことができ、本当に嬉しく思っています」
「結果は嬉しいですが、特に1周目にポジションを失ってしまったので、それについてはがっかりしています。ポジションを取り戻していくのにも時間がかかりました」
結果には満足しているとはいえ、予選で失敗したことにがっかりしていると、角田は改めて語る。
「レース前の段階で、高すぎる目標を掲げていたわけではないと思います。でも僕としては、チームメイトは予選で良い仕事をしましたし、それは僕も目指していたことですから……もちろん、100%満足しているわけではないです」
「でも、最初のレースで入賞することができて嬉しいです。それは、チームにとって本当にポジティブなことだからです。だから、それほど失望しているわけではありませんし、このレースから確かに多くのことを学んだと思います」
今後学ぶべきことについて尋ねられた角田は、次のように語った。
「スタートなど、1周目のポジショニングが最も重要だと思います。ダメージを受けないようにするため、僕は慎重すぎました」
「クルマに良いペースがあるのは分かっていました。でも、1周目にダメージを受けないように、気をつけすぎてしまったんです。そしてスタート自体もうまくいきませんでした」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。