角田裕毅、F1”1年生”最終戦は4位「アロンソのような”伝説の男”と戦えたのは楽しかった」
角田裕毅は、2021年のF1最終戦アブダビGPを4位でフィニッシュ。課題だったスタートをうまく決め、ボッタスやアロンソとのバトルも楽しんだ……最高の形でデビューシーズンを締めくくった。
写真:: Getty Images / Red Bull Content Pool
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1デビューイヤー最終戦のアブダビGPを4位でフィニッシュ。自己最高位更新、そして予選・決勝共にチームメイトを上回るという最高の形で1年目を締めくくった。
今季F1デビューを果たした角田は、開幕戦バーレーンGPで印象的な活躍を見せ、高い評価を得た。しかしその後はミスが続くなど低迷。チームメイトのピエール・ガスリーが表彰台を含むめざましい結果を残す中、差をつけられる格好となっていた。
しかしシーズンが進むに連れて角田のパフォーマンスは向上、終盤戦では予選Q3進出の常連となっていた。決勝でも、入賞にはなかなか届かなかったが、メルセデスのルイス・ハミルトンを抑え込むなど、印象的なシーンも見せるようになった。
角田のレースでの課題は、スタートだった。前戦サウジアラビアGPでは、スタート直後にエステバン・オコン(アルピーヌ)と接触してポジションを落とした……それ以外のレースでも、スタート直後にポジションを落とすことが多かった。
ただアブダビGPでは1周目にメルセデスのバルテリ・ボッタスをオーバーテイクしてポジションを上げ、レース中にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)をバトルの末に下した。そしてレース終盤のセーフティカーが明けた後にはボッタスを改めて抜いて4位。3位のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)とは0.5秒差……表彰台まであと一歩だった。
「とても嬉しいです」
角田はレース後のインタビューで、motorsport.comにそう語った。
「今回はスタートが良かったです。これまでは、悪いスタートを切ってしまうことが多かったです。この3〜4レースでは、いつも1周目に3つか4つのポジションを失ってしまっていました。そしてスタートをうまく決められたことが、今日の僕の重要なポイントになりました」
「今日はスタートを改善することができました。1周目にひとつポジションを上げられた。それが今日のレースのポイントで、4位を手にできたのだと思います。ペースはかなり良く、最終ラップではソフトタイヤを履いて、ボッタスを抜くこともできました」
なおレース中、バーチャル・セーフティカーのタイミングを活かしポジションを上げたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と、激しいバトルを繰り広げるシーンもあった。一時はアロンソに先行されるも、角田はその後、再び抜き返したのだ。
このアロンソとのバトルについて、角田は次のように語る。
「正直に言って、彼は完全にコースから外れたと思う。だから、彼は僕にすぐにポジションを返すべきでした」
そう角田は言った。
「でも彼はそうしなかったから、僕はオーバーテイクするしかなかったんです。でもとにかく、彼のような伝説的なドライバーと戦うのは、楽しかったです」
最高の形でシーズンを締めくくった角田。真価が問われる来季、どんな活躍を見せるかに注目が集まる。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments