F1

マクラーレン、”ダブルナンバー1”体制維持に自信「ナンバー2がいないだけ。彼らはチームを尊重してくれる」

motorsport.comの独占インタビューに応えたマクラーレンF1のザク・ブラウンCEOは、ふたりのナンバー1ドライバーをマネジメントできると考える理由を語った。

Filip Cleeren

Filip Cleeren

公開日時: 2024/08/14 22:58

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lando Norris, McLaren F1 Team, 2nd position, Oscar Piastri, McLaren F1 Team, 1st position, congratulate each other on the podium

Lando Norris, McLaren F1 Team, 2nd position, Oscar Piastri, McLaren F1 Team, 1st position, congratulate each other on the podium

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリというふたりの勢いあるF1ドライバーを上手くマネジメントできると考えている。

 近代のF1では、ふたりの有力ドライバーを同格に扱ったことで、チームが大きな代償を払うことになった例がいくつかある。

 2007年、マクラーレンが前年にルノーで王者となったフェルナンド・アロンソを獲得し、ルーキーのルイス・ハミルトンと組ませた例を思い出すファンも多いだろう。内紛といってもいいほど激しくふたりが対立した結果、フェラーリのキミ・ライコネンに1ポイント差で逆転を許し、マクラーレンのふたりはタイトルを逃してしまった。

 他にもアイルトン・セナ/アラン・プロスト(マクラーレン)、ハミルトン/ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、マーク・ウェーバー/セバスチャン・ベッテル(レッドブル)といったライバル関係も悪名高いが、それぞれのチームが優位に立っていた時代であったこともあり、最終的な結果への影響はそれほど大きいわけではなかった。

 しかし結果として、こうしたケースは様々なシナリオを経てチームが不安定となり、ドライバーのどちらかが陣営を去ることにつながる。

 ふたりの同格ドライバーを抱えるのは、成功するよりも失敗することの方が多いというのが歴史的な見方だが、マクラーレンのCEOであるブラウンは、ノリスとピアストリの場合は状況が異なると主張した。

 今シーズン前半でF1キャリア初勝利を飾り、エリートドライバーとしての地位を固めた両ドライバー。ノリスがF1キャリア5年目にしてマイアミGPで感動的な優勝を果たした一方、ハンガリーGPでのピアストリの初勝利は、戦略上の都合で先にピットストップしたノリスがチームオーダーに抵抗。レース終了3周前に渋々ピアストリに首位を譲った結果のものだった。

 ノリスはもっと早くチームオーダーに従いポジションを返さなかったことを悔やんでおり、チーム内ではこの問題は解決されている。しかしマクラーレンが今後もワンツーフィニッシュを狙える状態を維持できるのであれば、将来的に良くない事態に陥る可能性があることを垣間見る結果となった。

 motorsport.comの独占インタビューに応じたブラウンは、マクラーレンのチーム文化はノリスとピアストリが互角に渡り合っても大丈夫なほど強固なものだと断言した。

 イコール・ナンバー1体制が機能すると信じる理由について尋ねると、ブラウンは次のように答えた。

「人間関係、コミュニケーション、そしてふたりの個性(が理由)だ」

「それについてはミスはない。ふたりともナンバーワンになりたいと思っているし、ふたりともナンバーワンだ。ナンバー2がいないだけだ」

「だが、彼らはチームのためにレースをする。彼らは互いにハードなレースを展開し、自分の心の中でナンバーワンになれるタイプだと思うし、我々が2台のナンバーワンを走らせているという事実を尊重してくれる。これまでも、そしてこれからもね」

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, Lando Norris, McLaren MCL38, Oscar Piastri, McLaren MCL38, go three wide into the first corner

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, Lando Norris, McLaren MCL38, Oscar Piastri, McLaren MCL38, go three wide into the first corner

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

 一方で、ブラウンCEOはチャンピオンを争う上で、どちらかを優先する可能性は否定しなかった。ただ現状、ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と78ポイント差のランキング2番手にノリス、フェラーリのシャルル・ルクレールを挟んで、さらに32ポイント差のランキング4番手にピアストリがつけているため、まだ”その時”ではないとブラウンは考えている。

「言うまでもなく、チャンピオンシップが後半になり、あるドライバーが他のドライバーよりも有利になった場合、戦略的に違うことを考え始めるかもしれない」

「でも我々は彼らを平等に扱っている。彼らはそれを知っているし、楽しんでいるし、時には譲歩が必要な時も我々の決断を尊重してくれる。このようなふたりがいることは幸運だと思う」

 ノリスとピアストリをマネジメントすることは、彼とチーム代表のアンドレア・ステラが築こうとしているチーム文化において、最も難しい試練になるかと問われ、彼は次のように答えた。

「文化というものは、自分たち自身で作り上げていくものだと思う。方向性やトーンを決めることはできても、それを強制することはできないんだ」

「アンドレアと私、そしてここにいる全員がレーサーだ。我々は公平で、パフォーマンスを追求する上でかなりアグレッシブだ。だがフェアであり、何でもかんでも勝つというやり方じゃない」

「チームもそう考えていると思うし、ガレージの環境は素晴らしいよ」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 マクラーレンは戦略失敗は、”合議制”だったから? 元アストンマーティンF1の女性ストラテジストが語る

次の記事 アルピーヌ、来シーズンを見据えた”かなり大きな”アップデートを予定「ダウンフォースを増やし、トップスピードも伸びるはず」

More from

Filip Cleeren



角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ

F1

F1

イタリアGP

10 時間前

角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ



これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

F1

F1

イタリアGP

1 日前

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度



激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」

F1

F1

イタリアGP

3 日前

激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」

最新ニュース



フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」

F1

F1 F1

スペインGP

5 分前

フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」



MotoGPサンマリノFP1|ランキング首位浮上に向け虎視眈々? マルク・マルケス最速タイム。ベッツェッキ僅差で続く

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

12 分前

MotoGPサンマリノFP1|ランキング首位浮上に向け虎視眈々? マルク・マルケス最速タイム。ベッツェッキ僅差で続く



やりすぎた……ルクレール、イタリアGPでの同士討ちの責任認める「二度と同じような状況にはなりたくない」

F1

F1 F1

スペインGP

1 時間前

やりすぎた……ルクレール、イタリアGPでの同士討ちの責任認める「二度と同じような状況にはなりたくない」



マルティン「僕がタイトル争い本命だったことは一度もない」首位維持も”スピード足りず”と余裕なし

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

1 時間前

マルティン「僕がタイトル争い本命だったことは一度もない」首位維持も”スピード足りず”と余裕なし

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録