F1 カナダGP

フェラーリ、好調だった2022年の前半戦が”今の苦戦”の引き金に? サインツJr.「振り返れば、兆候はあった」

カルロス・サインツJr.は、今季フェラーリが抱えている弱点であるレースペースについて、昨年からすでに前兆が見えていたと語った。

Carlos Sainz, Scuderia Ferrari

 フェラーリF1の今季マシンであるSF-23は、特にレースペースの面で安定性を欠き、苦戦を強いられている。カルロス・サインツJr.曰く、昨年からその兆候が見え隠れしていたという。

 予選ではレッドブルのRB19に匹敵する走りを見せているフェラーリだが、レースペースはレッドブルはおろか、アストンマーチンやメルセデスに後れを取るシーンも多い。

 フェラーリはここ数週間、自分たちが何をすべきか理解を深め、前進の兆しを見せているが、まだすべての要因に対処できたと自信を持てる段階には至っていない。

 フェラーリが予想外の困難に直面した理由を振り返り、サインツJr.はレーススペースに関する苦戦の兆候が昨年すでにあったと考えている。

「少し広い視点で分析してみると、昨年後半にはすでにポールポジション争いができるマシンがあったけど、レースでは常にレッドブルに負けていた」

 サインツJr.は独占インタビューでそうmotorsport.comに語った。

「人々はそれを戦略のせいにしていた。でもレースでは彼らほど速く走れなかったことが多かったと思う。ブダペストやオースティンのように、ポールポジションから後退することもあった」

「コンマ1秒差でポールポジションを獲得していたのに、レースペースではコンマ2秒か3秒の差があった」

「でも今年はもっと差が広がっているかもしれない。予選でコンマ5秒、決勝でコンマ8秒の差がつくこともあるんだ」

 昨年、フェラーリのレースペースにおける一貫性に疑問が生じたのは、チームがすでに2023年に向けてSF-23のコンセプトを固めた後だった。

 サインツJr.は、ライバルのレッドブルがシーズン中盤まで本調子ではなかったことから、フェラーリはそうした状況を知る由もなかったと語った。

「昨年を振り返ってみると、このクルマ(SF-23)が誕生した時点ではまだ僕たちにかなり競争力があったんだ」

「だから、シーズン後半がどうなるか知る由もなかった。僕たちがレースペースで苦しむことになるとは知らなかったんだ」

「シーズン序盤の6、7戦はレースでも速かったし、予選でも速かった。そしてこのクルマはそうして生まれてきたんだ」

「クルマやコンセプトについてコミットするのは、(開幕から)6~7レース後だから(2022年)シーズン最初の6レースが好調だったことも、このコンセプトとクルマを信頼する理由になったのかもしれない」

「もしシーズン後半、もっと早くそういう状況になっていれば、(今季の)前半戦はもっと楽だったかもしれない。どちらの見方もできる」

「だからF1は複雑で、理解するのが難しい。外から批判するのは簡単だ。ただそれを受け止め、反応し、正しいステップを踏み、チームとして働き続ける必要があるんだ」

 
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