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F1

新世代のF1、グラウンド・エフェクトの復活でドライバーは”乗り心地の悪化”に苦労する?

新レギュレーションが導入され、マシンが大きく変わったF1。ドライバーたちは、乗り心地が悪くなったマシンに苦労することになるかもしれない。

Jonathan Noble

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編集: 2022/02/23 6:30

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Sebastian Vettel, Aston Martin AMR22

 これまでF1チームは、乗り心地を良くし、タイヤのデグラデーションを抑え、縁石をうまく乗り越えられるように複雑なサスペンションシステムを微調整してきたが、2022年のF1ドライバーはより過酷な体験に直面するかもしれない。

 なぜなら、レギュレーション変更によりマシンのサスペンションは岩のように硬くなり、ハンドリングが悪化する可能性があるからだ。

 新しいマシンは、グラウンド・エフェクトを活用してダウンフォースを生むというコンセプトだが、フロアに設けられたベンチュリ・トンネルを通過する気流をマネジメントする上で、できるだけフロアを地面と近づける、つまり車高を下げて走るのが最善の方法だ。

 それを実現するためには、サスペンションをかなり硬くする必要がある。そのため、ドライバーは、乗り心地が悪いマシンと格闘することになるかもしれないのだ。実際、かつてグラウンド・エフェクトカーが栄華を極めた1980年代の前半、ドライバーたちは路面からの衝撃をほぼ直接受けるという過酷な状況に晒されていたのだ。

 すでに新車『AMR22』のシェイクダウンを行なったアストンマーチンのチーフテクニカルオフィサーであるアンドリュー・グリーンは、サスペンションの動きが少ないことから、新世代のマシンは「ゴーカートのような乗り心地になる」とコメントしている。

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 マクラーレンのダニエル・リカルドは、トリッキーなハンドリングと岩のように硬いサスペンションが、物事を台無しにしないよう願っているドライバーのひとりだ。

 新車は、ハンドリングが少し難しいのではないかという質問に「ふたつの考え方がある」と、リカルドはmotorsport.comに答えた。

「レースカーは、いい意味で手がかかるものだ。インディカーを見ていると、特にロードコースでは、いつもクルマと格闘している。僕から見れば楽しそうだけど、他の人は『こんなの扱えないよ!』って思うかもしれない」

「”素敵な楽しみ”と”醜い楽しみ”があるわけだ」

「(新車の)乗り心地は悪くなりそうだけど、文字通り頭痛がするほどひどくないことを願うよ」

「頭痛を抱えながら集中することはできないだろう。でも僕はどちらかというと楽観的な方で、グラス半分くらいの期待を持っているんだ」

 ドライバーにとって問題となるのは、硬くなったサスペンションだけではない。タイヤの変更なども含め、ドライビングに大きな影響がおよぶのだ。

 セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は、タイヤが低扁平化したことにより反応がシャープになるメリットがある一方で”粘り”がなくなり、よりスナッピーになると考えている。

「ストレートでは少し速くなると思う」とベッテルは語った。

「スピードにかなり依存すると思う。つまり、高速コーナーではダウンフォースが大きくなり、低速コーナーでは小さくなる」

「タイヤとの組み合わせや、コース上でのフィーリング、クルマの走り方などは分からない。今のところ、ちょっと想像するしかない」

「タイヤがドライビングを変えるというのは、昨年のテストの時に聞いている。限界のゾーンはそれほど広くない。だからグリップが失われた時、その分スライドするのが早かったり、クルマのコントロールを失ったりする。驚く準備はしておかないとね」

 ではF1は、グラウンドエフェクトカー全盛期である1980年代前半に戻ろうとしているのだろうか? 

 マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、事態がそこまで悪化するとは考えていない。そしてもしレースに勝てるなら、ドライバーはクルマのフィーリングは気にしないと断言した。

「グラウンドエフェクトは、狭い範囲の車高で仕事をするように仕向けている」

「車両力学的な観点からも、タイヤのデグラデーションの観点からも、望ましいことではない。そうしたことが、本当の意味でのセッティングのポイントになるんだ」

「ドライバーの快適性も要素のひとつだが、ドライバーはクルマが速くなるなら多少の不快感は気にしないものなんだ!」

「重要なのは、このクルマのセッティングに慣れることだと思う。サスペンションを本当に硬くしなくてはいけないかどうかは、これから開発を進めていく中でわかっていくことだ」

「過去のような苦労はしないことを願っている」

 

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