悔しさ爆発のルクレール、予選2番手もQ3で「間違った選択をしてしまった……」

　イモラ・サーキットを舞台に行なわれるF1エミリア・ロマーニャGPの予選セッション。フリー走行1回目から予選序盤までは、フェラーリ勢が前戦に続いてここでも優勢と見られたが、Q3では赤旗が出たタイミングも追い風となり、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）がポールポジションを獲得した。

　シャルル・ルクレール（フェラーリ）は予選2番手。しかし、ポール獲得のポテンシャルは十分にあったとして、予選での走行プランを誤ったと不満を隠していない。

　降ったり止んだりと気まぐれな天候となった予選だったが、Q3開始時点では小康状態となり、路面コンディションは徐々に改善されていった。そのため最速ラップはセッション後半に出る可能性が高いと思われた。

　そのため、ルクレールは“保険”のバンカーラップを終えた後、2連続でのアタックではなく、バッテリーの充電とタイヤを準備すべく、クールダウンラップを挟むことを選択した。

　一方フェルスタッペンは2連続でアタックを敢行し、最速ラップを記録。ルクレールもそれを上回ろうとしたものの、相次ぐ赤旗と再び降ってきた雨によりその望みは絶たれた。

　ルクレールは予選セッションを振り返り、次のように語った。

「ラップを重ねていくだけだったし、Q3では全てをまとめ上げるのを待つだけだった」

「だからなおさら悔しいんだ。Q3の大事な時に間違った選択をしてしまったからね」

「でもそれが人生……僕らはそこから学ぶんだ。結局のところ、2番手も悲惨な結果ではない」

Charles Leclerc, Ferrari, is interviewed after Qualifying

Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images

　今シーズン、フェラーリが常に速さを発揮してきたこともあり、ルクレールはイモラでもポールポジションを狙えると信じていたという。だからこそ、2番手という結果に不満なのだ。

「満足はしていない」と彼はF1に語った。

「僕らにはペースがあったと思う。セッションを通して、僕らはとても強かったんだ」

「（Q3では）1周はとても強かったんだけど、タイヤウォームアップがかなり大変だったから、最後の2周に向けてタイヤを準備するため、2周目（のアタック）を止めることにしたんだ」

「でもマックスは信じられない仕事をした。彼にリスペクトを示したい。ポールを取りたかったから残念だけど、仕方ないんだ」

　イモラでのオーバーテイクは容易ではないものの、決勝レースだけでなく、今回はスプリントレースも控えている。そのため勝利を目指せないと考える理由はないだろう。

　勝利をイメージできているかと尋ねられたルクレールは次のように答えた。

「夢を見るのは好きだけど、僕らは自分の仕事に集中して、無理をしないようにしなきゃね」

「そう言い続けているけど、今週末はそれ（勝利）がとても重要になる。だからプッシュし続けるけど、今は可能性を手にしているんだ」