F1 イギリスGP
懸念渦巻くF1の新PU規定、”維持”に固執するのは悪手? フェラーリ代表「結論を出すには早いがね」
フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、2026年以降のパワーユニット規定に関する懸念が指摘されている今、規定の変更に対してもオープンな姿勢を見せるべきだと考えている。ただ、同時に結論を出すに早いとも主張した。

Adam Cooper
公開日時: 2023/07/10 23:00
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F1では2026年から新しいパワーユニット(PU)レギュレーションが施行されるが、最近になってその内容に関して懸念の声が挙がっている。PUメーカーでもあるフェラーリのフレデリック・バスール代表は、こうした状況の中レギュレーション変更にオープンな姿勢を取るとべきだと主張している。
最近囁かれるようになった2026年以降の新PUレギュレーションに関する懸念は、電動化の割合が高まる(内燃エンジンと電動モーターの出力比率が50対50)ことによってストレートの途中でバッテリー切れを起こしてしまうことだ。
レッドブルのシミュレーションデータを確認したマックス・フェルスタッペンは「モンツァのストレートを全開で走った場合、ストレートエンドの400〜500m手前でシフトダウンした方が速いらしい」と語っており、そういった”奇妙”な操作が必要となることを好ましく思っていないようだった。
フェラーリのバスール代表は、まだ2026年以降のシャシーとタイヤのレギュレーションが固まっていないため、正確なスピードを算出することは難しいと指摘している。そして彼は問題を適切に検討し、PU規定に微調整を加えるかどうかを判断する必要があると語った。
「我々は現在のレギュレーションがどういった結果をもたらす可能性があるのか、全員が同じ認識を持つために、ワーキンググループを設立することになっている」とバスールは言う。
「タイヤのグリップ、ダウンフォース、ドラッグなど明確になっていないこともあるため、いくつか仮説を立てる必要がある。タイヤのグリップが30%低下したとしても、今ならどうとでもできる」
「つまり、計画について我々は合意する必要があるんだ。レギュレーションの方向性はおそらく同じタイヤサイズで、あれをしてこれをしてスピードはプラスマイナス5%でといった感じでワーキンググループを作る方向に進んでいると思う」
「ただ今はそこ至っていない。私からすると、スピードがどうなるか同じビジョンを共有できていないなら、結論を出すには早すぎると思う」
「繰り返しになるが、いい解決策は最初に何か合意を作り、そして仮説を立てることだ。例えば現在のタイヤサイズを維持し、DRSを維持し、ダウンフォースも大体同じくらいにする、としてみたりね」
「そしてショーをより良くするために我々が変えるべきは、やってみる前の時点で不満を言ったり、反対から入ることではないんだ」
Charles Leclerc, Ferrari SF-23
Photo by: Alessio Morgese
なおバスール代表は、PUレギュレーションを変更するには遅すぎると思うかと問われると「微調整するための時間はある」と答え、「少しずつ変えることができると思う」と語った。
またバスール代表はエンジンと電動部分の比率について、小さな変更でも大きな違いを生む可能性があるとしており、大幅に変える必要はないという考えを示した。
「我々側からすると、まだ初期段階だと思っているし、3年間のプログラムなので小さな変更を加えるには十分に早い段階だと思う」とバスールは続ける。
「そして正直に言うと、ICE(内燃エンジン)から得られるエネルギーを5%増やしたり減らしたりすることによるスピードへの影響は非常に大きいと思う。(現在の電動化割合の)20%にまで戻すようなことは必要ない」
さらにバスール代表は環境に配慮された持続可能燃料を導入した後も、引き続きF1はハイブリッドコンセプトへ注力すべきだと語った。
「それは1~2年前にメーカーのボスたちが議論を交わしたモノだ」
「我々はこの業界の進む道をフォローできると思う。自動車業界はますます高レベルの電力を活用したハイブリッドに進んでおり、我々もその方向へ向かっている」
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