小さな事からコツコツと……? フェラーリ、マシンの“大工事”はせず小規模なアップデートを毎戦実施へ
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、今後チームが小規模のアップデートを予定しているとして、スペインGPでのアップデートに大きな重要性があるわけではないと述べた。
写真:: Uncredited
他の多くのチームと同様、F1エミリア・ロマーニャGPで導入予定だった新パーツをモナコGPに持ち込んできたフェラーリ。ただ、次戦スペインGPと言えば伝統的に大規模なアップデートが行なわれるレースだが、フェラーリはあくまで定期的・継続的なアップデートをしていく方針のようだ。
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、直近のアップデートについて次のように語った。
「モナコなトリッキーなサーキットなので、本来はアップデートはしないようになっている。セットアップやドライビングの方に集中したいものだ」
「ただ、イモラで持ち込む予定だったものが、今週末に持ち込まれることになった。バルセロナでもまた一歩前進することになる」
「モナコでアップデートするのは簡単ではない。ドライビングやセットアップがより重要だからだ」
「ただ、もしイモラで何か計画があったのなら、それを(モナコで)やらないのは愚かだ。我々はイモラで小さなアップデートをする予定だったので、今回持ち込んだのだ」
またスペインGPのパッケージの重要性について、バスールはこう語る。
「確かにバルセロナではアップデートを行なう。ただ5レース毎に大きなパッケージを用意するつもりはない」
「毎レース小規模のアップデートを行なう。だからバルセロナどうこうという話はしたくない。バルセロナの後にはモントリオールで小さなアップデートがあり、イギリス、オーストラリアも同じくだ」
「シーズン終了まで、毎回アップデートをする予定だ」
またバスールは、フェラーリの焦点は今季のタイトルを狙うかどうかではなく、それぞれの各レースにあると主張した。
「チャンピオンシップのことを考えるのは間違いだと思う」
「絶望しているというわけではなく、ひとつひとつのレースのことを考えているんだ」
「チャンピオンシップをリードしていたとしても、考えることは同じだと思う。最悪のシナリオは、何か特定のケースに過剰反応するということだ」
「我々はプッシュし続け、良いアップデートをしていくことで、改善すべき場所を理解しようとしている」
「しかしそれは他のチームも同じだと思う。これは我々がチャンピオンシップのことを諦めるとか、そういう意味ではない」
「ベストなのは、チームの全員がやる気に満ちていて、レースに全力で参加すること。『よし、今回のことは忘れよう』というのは間違いだ」
今回のモナコGPでは、初日フリー走行から好調ぶりを見せたフェラーリ。今季これまでも予選で速さを見せていることから、バスールは予選順位が重要となるモナコに向けて期待感を持っているようだ。
「我々は序盤からポールポジションを争える位置にいた」
「ここモナコでは、1列目からスタートすることができれば優勝が期待できるし、少なくともそのチャンスはあると思う」
「僕たちにとっても好機になる。レース前の土曜日に何が起きるかだね」
また予選順位が重要になるというレースの特性上、ここ最近のレースほどはレースペースの改善に重きを置いていないとバスールは言う。
「モナコについて言えるのは、マイアミやバクーらと比べて予選での速さが本当に重要だということだ」
「つまり我々は予選に注力しているのだが、それらは人それぞれだと思うので、参考にはならない。ただ我々もマイアミやバクーでも予選の速さがあったし、このコースは他のコースよりもこのマシンに合っているかもしれない。予選に向けては期待をしている」
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