新フェラーリ代表、2023年以降は予算制限違反チームに迅速かつ厳格な対処求める「確定までにあまりにも時間がかかった」
フェラーリで新たにチーム代表を務めることとなったフレデリック・バスールは、2022年シーズンのレッドブルを巡る予算制限レギュレーション違反の一件から、今後の対処は迅速かつ厳格であるべきだと考えている。
2021年シーズンから、F1にはファイナンシャル・レギュレーションが導入され、各チームの年間予算上限額が制定された。しかし予算監査の結果、レッドブルは2021年の予算上限を1.6%(1億4500万ドル/約191億円)超過していたことが判明し、2022年10月に発表された。その罰則としてレッドブルには、700万ドル(約9億円)の罰金と12ヵ月間の空力テスト10%削減のペナルティが言い渡された。
これについて1月9日からフェラーリの新チーム代表に就任するフレデリック・バスールは、今後の違反チームへの対処は迅速かつ厳格であるべきだと語っている。
このレッドブルへの裁定に対して、パドックからは様々な声が上がった。当のレッドブルは罰則は”非情”かつ”莫大”なモノだと考えているが、フェラーリでスポーティングディレクターを務めるローラン・メキースは、レッドブルは空力テスト削減で”節約”できた予算を他の分野に当てることができるため、罰金額は不十分だと指摘していた。
なおレッドブルは、ケータリングや人件費などの経費による予算超過だと主張。マシンパフォーマンスへの影響を否定している。しかしライバルチームは小さな予算超過も、コース上では大きな影響が生まれると懸念していた。
バスールは、フェラーリのチーム代表就任が発表される前に行なわれたインタビューで、予算制限については「F1に導入されたレギュレーションの中では断然ベストだ」と語っている。
しかし、そのシーズンを予算内で運営したことを証明する遵守証明書が2021年末から10ヵ月を要したこと、裁定が不十分だったことについては、今後の改善が必要だと感じているようだ。
「今、我々が取り組まなければいけないことは、第一にあまりにも長くかかり過ぎたということだ」
そうバスールはmotorsport.comに語った。
「レッドシグナルが灯る前に、あるいはもっと早い段階で行動を起こせるような方法を見つける必要があるんだ」
「そして、この決定にはもう少し厳格さが必要だ。もちろん、これは初の事例だ。しかしこれからは、小規模とか大規模とか、そういうことを忘れる必要がある。私にとっては、200万ドルも300万ドルも、開発にとっては小規模ではなく大規模なモノだ」
「もっともっと厳しく、もっともっと迅速に対応しなくてはならないと思う」
財務レギュレーションでは、予算上限から5%未満の超過となったチームは軽度の予算超過違反と判定される。ただ5%以上の超過の場合は重度の予算超過違反と判断され、より厳しい罰則が科されることになっている。
バスールのみならず、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長も、2023年以降の予算監査についてはより迅速な処理を望んでいる。チームが提出した予算に関する書類に対し、回答を10月まで引き伸ばすのではなく「もっと早く行なうべきだ」と認めているのだ。
一方でバスールは、FIAで財務レギュレーションの責任者を務めるフェデリコ・ロディとそのチームの仕事ぶりについては称賛している。
「予算制限の管理部門とフェデリコ・ロディは、素晴らしい仕事をした」とバスールは言う。
「我々がそれを忘れる必要はない」
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