フェルスタッペンはセナやシューマッハーの再来なのか?「レジェンドたちを思い出す」とバトン
ジェンソン・バトンは、チームメイトを圧倒しているマックス・フェルスタッペンについて、セナやシューマッハーを思い出すと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マックス・フェルスタッペンは、2015年にF1デビューして以降、チームメイトを圧倒してきた。
2016年はシーズン途中でトロロッソからレッドブルへと昇格したこともあり、当時のチームメイトだったダニエル・リカルドには及ばなかったが、2017年はリカルドに対し、予選で13勝7敗と勝ち越し、ランキングでもリカルドを上回った。
翌年は15勝5敗と、さらにリカルドを圧倒したフェルスタッペン。2019年はピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンに対して、それぞれ一度しか予選で後れを取らなかった。
今季これまでの6レースでも、フェルスタッペンはアルボンより上位の予選グリッドを獲得。両者が完走したレースではいずれもフェルスタッペンの方が優れたリザルトを残している。
2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンは、フェルスタッペンの走りが、アイルトン・セナやミハエル・シューマッハーといったレジェンドを思い起こさせると語った。
「過去2年間、彼はチームメイトを完膚なきまでに倒してきた」
バトンはポッドキャスト『In the Fast Lane』でそう話した。
「そんなことは、長い間見られなかった。おそらくアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーの時代まで遡らなくてはいけないだろう。チームメイトをそんなに圧倒してきたドライバーは長い間いなかったと思う」
「彼は並外れた仕事をしている。彼がチャンピオン争いでルイス(ハミルトン)と戦うのを見てみたい。絶好調のふたりによるバトルは、僕たち全員が見たいものだ。何が起きるんだろう? それは誰にも分からない」
チームメイトに比べて競争力が高すぎることは、必ずしもポジティブなことではない。バトンも、チームメイトの協力が得られないことで、メルセデス勢との戦いが不利になる可能性があると懸念している。
「今はマックスに競争力のあるチームメイトがいないので、難しいだろう」と、バトンは話した。
「彼はひとりで戦っている。彼のチームメイトがペースの面で彼のレベルに達していないので、彼はそれほど進歩することができないだろう」
「チームメイトが0.5秒も離されていれば、チームメイトのセットアップ変更やセットアップ作業を気にすることはないだろう。それは基本的に1台体制のチームと同じだ。それはより厳しいものだ」
「マックスはメルセデスを見て、フラストレーションを溜めているだろう。シルバーストンは素晴らしかったけど、バルセロナでは無線で彼の声から、不満が感じられた」
「彼の後ろに(チームメイトの)クルマがいないので、メルセデスに挑戦できない。しかし、彼は今のクルマでできる限り最高の仕事をしていかなくてはいけない」
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