フェルスタッペン、グリッド最後尾からの追い上げは難しい?「今年は中団グループとの差が小さい」
パワーユニット交換によりグリッド最後尾からスタートすることが決まったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、中団グループの戦闘力が高いため、そう簡単にポジションを上げることができないだろうと考えている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、シーズン中に使用することが許されている上限数を超える、4基目のパワーユニットをロシアGPで投入することになったため、ペナルティによりグリッド最後尾から決勝レースをスタートすることが決まった。
これについてフェルスタッペンは、中団グループの戦闘力が上がっているため、ポジションを上げていくのは簡単なことではないと語った。
フェルスタッペンはイギリスGPでメルセデスのルイス・ハミルトンと接触し、タイヤバリヤに激しくクラッシュ。この時に使っていたPUにはクラックが入るという大きなダメージが及んだため、シーズン閉幕までに4基目のPUを投入するのは避けられない状況に陥った。
そんな中レッドブルは、今回のロシアGPで4基目のPUを投入することを決断。これにより前述の通り、フェルスタッペンはグリッド最後尾からスタートすることになった。
ロシアGPの舞台となるソチ・オートドロームは、長い直線とハードブレーキングのコーナーがあるため、通常ならば比較的オーバーテイクのしやすいコースであると言える。そのため、ペナルティを受けて新しいPUを投入しても、そのリスクを最小限に抑えることができるサーキットのひとつであると考えられてきた。
実際2018年には、フェルスタッペンはペナルティを受けて19番グリッドからレースをスタート。最終的に5位まで上がることに成功している。
しかし今年はその時のようにはいかないかもしれない。フェルスタッペンはFP2のセッション中、最高速が不足しているため、コース上ではウイリアムズを抜くのも簡単ではないと訴えたのだ。
セッション終了後、2018年と同じようにポジションを上げていけると思うかと尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。
「2018年は中団グループとの差が今よりも少し大きかった。だから、今年その集団を乗り越えていくのは、少し難しいと思う」
フェルスタッペンはそう語った。
「とにかく僕らは。どこかでペナルティを受けなければいけない。ここで受けなければ、どこか別の場所で受けることになっただろう」
「僕らは大丈夫だと判断したから、ここでやろうと決断したんだ。そしてレースでは、最大限の結果を残せるようにしたい思う」
フェルスタッペンは、先日行なわれたイタリアGPでのハミルトンとの接触の責任を問われ、ロシアGPで3グリッド降格ペナルティを受けることになっていた。しかし4基目のPU投入によるペナルティのおかげで、重要な影響を及ぼすことはなかった。
フェルスタッペンはロシアGPの土曜日が大雨になり、その影響が日曜日も残る可能性があるとの予報が出ていることが、今回の決断の一因となったと語る。
「前にも言ったように、明日の天候も含め、全てのことを考慮に入れる」
そうフェルスタッペンは言う。
「ここでそのペナルティを受けるのが最善の策だと考えた。もちろん、エンジンを交換することを決めたから、今週末にはできる限りレースで強いマシンに仕上げるように努めている」
「もちろん、うまくいくといいね。でもまずは、明日の天候がどうなるか……だね」
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