レッドブル、フレキシブルウイング問題は「フロントもチェックすべき」と主張。FIAにプレッシャーかける
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フレキシブルウイングの対策としてリヤウイングの剛性テストを強化したFIAに対し、フロントウイングのチェックも強化すべきだと主張している。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
F1第4戦スペインGPで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がレッドブルは”曲がりやすい”ウイングを装着しているとコメントしたことをきっかけに、FIAは第7戦フランスGPからリヤウイングの剛性テストを厳格化したが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フロントウイングもチェックすべきだと語った。
レッドブルはフレキシブルウイングをめぐる議論の間、定期的にメルセデスに”反撃”している。リヤウイングが厳しく検査されるのなら、メルセデスW12のフロントウイングも見直されなければならないと主張しているのだ。実際、第6戦アゼルバイジャンGPのロングストレートで、W12のフロントウイングのフラップが動いている様子が、オンボード映像で捉えられている。
リヤウイングに関するルール変更があったにも関わらず、レッドブルは好パフォーマンスを維持。フランスGPでフェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが3位を獲得した。さらにレッドブルのホームであるレッドブル・リンクではフェルスタッペンが圧巻のパフォーマンスを見せ、第8戦シュタイアーマルクGPを勝っている。ペレスも4位となっており、この結果フェルスタッペンとレッドブルはチャンピオンシップにおけるリードをさらに広げている。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はフランスGPの際、ウイングの新しい剛性テストがなぜフロントウイングにも適用されないのかと疑問を呈し、「いつかはクルマのフロントにも同じことが行なわれると考えている」とコメントしていた。
フェルスタッペンはシュタイアーマルクGPで、新たな規制が始まったフランスGPでの勝利はレッドブルが「あらゆることに対して正しく対処していることを示している」と述べた。そして、フロントウイングも厳しくチェックすべきだというホーナーの意見に同意している。
「リヤウイングをチェックする時に、フロントウイングもチェックすべきだと思う」とフェルスタッペンは語った。
「なぜならフロントウイングの方が、クルマに与える影響が大きいと思うからだ。当然、そのチェックを行なうのはFIAの役目だ」
「言うまでもなく、彼らはリヤウイングのチェックはやっている。どうするかは彼ら次第なんだ」
フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスもフェルスタッペンと同意見。リヤよりもフロントウイングの方が、現代F1マシンにとって大きな影響を及ぼしていると話した。
「マックスが言うように、最近のF1マシンはリヤウイングよりもフロントの方がはるかに強力だと思う」
「彼ら(FIA)はすべての情報を持っているんだろうし、本当に彼ら次第だ」
F1は第11戦ハンガリーGPからピットストップにも規制をかけようとしている。レッドブルが他チームを圧倒する速さを見せているだけに、こうした規制もライバルチームによる働きかけの結果だと見る向きも多い。
そんな中で、レッドブルはFIAへのプレッシャーを強めているが、何らかの動きが出てくるのか注目だ。
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