フェルスタッペン、接触上等アタックでモナコ初ポール「遅れていると知って、最後全力を尽くした」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1モナコGP予選でポールポジションを獲得するために、最後のアタックではウォールに何度も接触するほどの攻めた走りが必要だったと振り返った。
F1第7戦モナコGPの予選ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。彼はアタックの際には、何度もウォールを擦るほどの攻め方だったと振り返っている。
モナコGPの予選終盤はフェルスタッペンとフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)のどちらがポールポジションを獲得するかに大きな注目が集まった。
アロンソはフェルスタッペンの前に暫定トップタイムを更新。その裏では、フェルスタッペンがアロンソに及ばないペースでセクター1、2を通過しており、最終セクターの走り次第ではアロンソがポールポジションという状況だった。
セクター2通過タイムでは0.2秒ほど及んでいなかったフェルスタッペンだったが、彼は最終セクターで驚異的な走りを見せ、それを大きく挽回。アロンソを0.084秒上回り、モナコでの初ポールポジションを獲得した。
まさに迫真のアタックといった走りだったフェルスタッペン。マシンをウォールに軽くヒットさせている場面もあったほどだった。
「最後のアタックのセクター1は理想的ではなかった。ターン1にちょっと慎重に入ってしまったと思う」
フェルスタッペンはそう振り返っている。
「でも(アロンソに対して)後れをとっていると分かった後は、最終セクターで全力を尽くしたよ。何度かバリアに接触していたけど、ここで初めてのポールポジションを獲れてすごく嬉しい」
「初日はベストな始まり方じゃなくて、改善を続けてどんどん良くしていったけど、全てをまとめ上げるのにはちょっと苦労するだろうというのは分かっていた。ただ予選ではリスクを冒して、全力を尽くす必要があったんだ」
Former Tennis player Maria Sharapova presents the Pirelli Pole Position Award to Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
なおチームメイトでタイトル争いのライバルであるセルジオ・ペレスは、Q1でクラッシュした結果最後尾スタートとなっている。これはフェルスタッペンにとっては、リードを広げる大きなチャンスだと言える。
フェルスタッペンはモナコGP決勝に向けては「クリーンかつ落ち着きを保つ必要がある」とし、ストリートコースのもたらす混乱を避けなくてはと語った。
「ターン1までは短いから、クリーンなスタートが必要だ。モナコは様々なことが起こりうるだろ? セーフティカーに雨、何でもありだ。いつもちょっとした混乱が起こるんだ」
「レースペースの速さはあると思う。そこは問題じゃない。とにかく僕らは落ち着いて、クリーンに走ることが必要なんだ」
またレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、接触のあったフェルスタッペンのマシンは隅々までチェックしなければと、予選後に語った。
「今日、彼が使ったホイールリムは隅々までチェックしなければならないと思う」と、ホーナーは言う。
「相当エキサイトしていた。彼がどれだけバリアに激しく当たったかことか。最終コーナーの後の接触でなんとも無かったのはラッキーだったよ」
「最高のラップだったし、ふさわしい結果だ」
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