フェルスタッペン、今季タイトル争いに自信「経験の多さは関係ない……ただ速いマシンが必要なだけ」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、今季ルイス・ハミルトン(メルセデス)との間で激しく繰り広げられているタイトル争いが、経験の差で決することはないと考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とのタイトル争いにおいて、経験の差が勝負を決する要因になることはなく、より速いマシンを手にした方が、栄冠を掴むことになるだろうと語った。
フェルスタッペンは今季初めてタイトル争いに加わっており、第9戦オーストリアGPを終えた段階では、ハミルトンに対してドライバーズランキングで32ポイントものリードを築いていた。
しかし第10戦イギリスGPでは決勝1周目にハミルトンと接触し、その影響でタイヤバリヤに激突……リタイアを喫することになった。そして第11戦ハンガリーGPでは、ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが引き起こした多重クラッシュに巻き込まれ、マシンに大ダメージを負ってしまう。走行を続けることはできたもののそのダメージは甚大であり、ペースは上がらず……結局9位でフィニッシュするのが精一杯だった。
この間、ライバルであるハミルトンは優勝と2位を手にし、ドライバーズランキング上の獲得ポイントでフェルスタッペンを逆転。ハミルトンが8ポイントをリードを築いた状態で、夏休みに入った。
前述の通り、フェルスタッペンがタイトルを争うのは今季が初めて。一方でハミルトンは、昨年までに史上最多タイとなる7回のドライバーズチャンピオンを獲得しており、その間度々激しいタイトル争いを経験してきた。経験という意味では、ハミルトンが一歩も二歩も先を行っている状況だ。
しかしフェルスタッペンは、これまでの経験が、今季のタイトル争いに影響を及ぼすことはないだろうと考えている。
「個人的にはそうは思わない」
フェルスタッペンはそう語った。
「アドバンテージを手にできる唯一のこと……それは、より速いマシンを持っているかどうかだけだ。このF1というスポーツでは、本当に良いマシンを手にすることができれば、優位に立つことができる」
「このスポーツには、たくさんの素晴らしいドライバーがいる。でも彼らのほとんどには、最前線で戦うチャンスすらない」
「だから7回のタイトルを手にしていようが、ゼロだろうが、結局のところはF1で数年過ごした後ならば、全てのレースで完走することを目指し、そしてそれを実現しなければいけないことはわかっているはずだ」
「毎週末、可能な限り最大のポイントを獲得しなければいけないこともわかっている。僕らは全員、常に最善を尽くし、可能な限り最高の形でレースをしていると思う」
「だから、僕はそこ(経験が豊富かどうか)にアドバンテージがあるとは見ていない」
レッドブルは今季のマシンRB16Bの開発を依然として継続。一方でメルセデスは、レギュレーションが大変更される来季用マシンの開発にリソースをシフトするため、今季用マシンの開発を早々に終了したと公言している。
フェルスタッペンは、メルセデスよりもパフォーマンス上でのアドバンテージを見つけられたと感じており、そのことは「非常にポジティブ」であると語った。
「僕らはたくさんの良いレースをした。直近の2レースだけが、僕らがコントロールできない理由で終わってしまった」
そうフェルスタッペンは語る。
「でも僕らはとてもポジティブに考えている。チームは、後半戦をスタートするのをとても楽しみにしている。もちろん、まだまだたくさんのレースが残っている。どういう結果になるのか、楽しみにしているよ」
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