マクラーレンCEO、F1 2022年シーズンはレッドブル&フェルスタッペンの記録的圧勝も「全戦がエキサイティング」
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、レッドブルとマックス・フェルスタッペンが2022年シーズンのF1を支配したものの、シーズン全体で「退屈に感じることはなかった」と振り返っている。

F1の2022年シーズンでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが23戦中15勝を記録。レッドブルはチームとしても17勝を挙げ、まさに”支配的な”シーズンとなった。
1チームによる圧勝となったシーズンは通常、退屈なシーズンとして記憶されることが多いものの、マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、「全てのレースがエキサイティングだった」と振り返っている。
F1はコース上での接近戦を向上すべく、2022年の刷新されたテクニカルレギュレーションでグラウンドエフェクトカーを復活させた。シーズン序盤こそフェラーリとレッドブルが互角の勝負を繰り広げたものの、レッドブルが『RB18』の軽量化を推し進めたこともあり、レースが進むにつれてレッドブル優位に。さらにフェラーリ側の自滅もあり、シーズン終了を待たずに残り4戦となった日本GPでフェルスタッペンが2年連続のドライバーズタイトルを獲得した。
レッドブルが一歩抜きん出たため、最終戦の最終ラップまでもつれ込んだ2021年のタイトル争いのようなエキサイティングな展開は見られなかったものの、ファンからの関心は非常に高いようだった。
ブラウンはF1が依然として高い注目を集めているのは、特に2022年のレギュレーションが良いレースを提供することに成功しているからだと考えている。それはたとえ、優勝予想が簡単だったとしてもだ。
「確実にバトルは改善されている様子だ」
ブラウンはそう語る。
「誰もが、マシンが同じような形に見えるのではないかと心配していたと思う。しかし、見ての通りそうはならなかった。色々なコンセプトがある」
「新しいレギュレーションは常に改良が必要だと思うが、我々はかなり上手くやっていると思う。今年のレースはとてもエキサイティングだった」
「マックスの圧倒的な強さを考えれば、紙面上の結果では退屈だったと思うだろう。しかし、そう感じさせないシーズンになった。全てのレースがエキサイティングだったと思う」

Zak Brown, CEO, McLaren Racing, attends the Press Conference
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
一方、今シーズンのマイナス面を見てみると、表彰台はレッドブルとメルセデス。フェラーリのトップ3がほぼ独占していたことだ。
新しい空力開発制限レギュレーションと予算制限レギュレーションの組み合わせもあり、より多くのチームが上位に食い込むことが期待されていたものの、今季3強以外で表彰台を獲得したのはマクラーレンのランド・ノリスのみ(3位獲得/エミリア・ロマーニャGP)という結果だった。
マクラーレンとしては喜ぶべき結果と見られるが、ブラウンはさらに努力を重ねる必要があると語っている。
「多くの学びがあったし、浮き沈みも激しかった」とブラウンは言う。
「昨年ほどの競争力は無かったが、今年は良いレーシングチームになったと思う。オペレーション面でも、そうなったように思う」
「我々のピットストップも良くなっている。投資も完了間近だ。そして多くを学ぶことができたと思う。新レギュレーション、そして来年に期待している」
DRSに頼りすぎ? F1重鎮ロス・ブラウン「形式的なオーバーテイクばかりの現状は、ファンも我々も好まない」
特集|目線の先にはル・マン参戦。メルセデスF1の”走る戦略責任者”、ボウルズはなぜGTレースに挑むのか?
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。