F1王座争うふたりがイギリス&イタリアで接触……26年前に同じ経験をしたデイモン・ヒル「自制心の欠如を見せられた」

デイモン・ヒルはF1イタリアGPでのマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの接触が、“自制心の欠如”を示すものだと語った。

F1王座争うふたりがイギリス&イタリアで接触……26年前に同じ経験をしたデイモン・ヒル「自制心の欠如を見せられた」

 2021年のF1でタイトルを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が、イギリスGPに続きイタリアGPでも接触したことは、大きな話題を呼んでいる。このことについて、1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルが自らの見解を述べた。

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 ヒル自身も、1995年に当時チャンピオン争いを繰り広げていたミハエル・シューマッハーと複数回接触しているが、それは奇しくもイギリスGPとイタリアGPであった。

 ヒルは今季のタイトル争いが非常に見応えのあるものになっていると語る一方で、実力によって決着がついて欲しいと述べた。

「非常に手に汗握るものになっている」

 ヒルはmotorsport.comにそう語った。

「夢中になれるし、とても魅力的だ」

「ただこのスポーツにおいて残念なのは、争いが白熱すると、どうしてもクラッシュに発展してしまうということだ。そうなると技術の技術の戦いではなく、ただただ自制心の欠如を見せられるような格好になる」

「(今回のアクシデントは)避けられたはずだ。疑問なのはそれが判断ミスなのか、意図的なものなのか、ということだ」

「彼らは懸命に走っているが、相手のアウトサイドに回り込むためには、少なくともホイールひとつ分前に出ている必要があるだろう。マックスはその位置にはいなかった」

 ヒルがそう語る通り、ターン1でアウト側からハミルトンに並びかけようとしたフェルスタッペンは、ハミルトンの前に出ることができないまま、ターン2に向けてイン側となった。そして縁石に乗って跳ねたことでコントロールを失い、接触した形だ。最終的にフェルスタッペンには接触の責任があったと判断され、次戦のグリッド降格ペナルティが言い渡されている。

「ああなって(縁石に乗って)しまうと、もうコントロールはできない」とヒルは言う。

「彼はもっと早い段階で、接触を避けるためにエスケープロードに逃げ、別の場所で仕掛けると選択肢があったはずだが、彼はそうしなかった」

「おそらく、一度ルイスに前へと出られてしまったら終わりだとわかっていたのだろう」

「結果は非常に悲惨なものになった。幸運にもルイスは無傷だった。ルイスの頭がタイヤに押しつぶされそうになっている写真を見たが、もしマックスがその状態でクラッチを繋いでいたら、大変なことになっていただろう。ただそこはマックスのコントロールできない部分もあった」

 また、ヒルは他にも、今回のイタリアGPで自身のF1キャリアを思い出させるような瞬間があったという。それがマクラーレンによる1-2フィニッシュ。彼らはチームとして久々の勝利が懸かったレース終盤、ダニエル・リカルドとランド・ノリスにお互いの順位をキープさせた。そして1998年のベルギーGPでヒルがジョーダンにチーム創設以来初の勝利をプレゼントした際も、2番手を走るチームメイトのラルフ・シューマッハーにはチームオーダーが出されていた。

「ザク(ブラウン/マクラーレンCEO)とは以前ゴルフをしたのだが、彼がチームをどのようにして変えたのかは興味深い。これまでにも素晴らしい決断、大胆な決断をしてきたが、アンドレアス・ザイドルを雇用したこともそのひとつだ」

「マシンの調子も良さそうだし、速そうだね。おそらくメルセデスやレッドブルには及ばないかもしれないが、とても良い感じだ。ダニエル・リカルドの成熟したリーダーシップもまた良かった」

 

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