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フェルスタッペン、“キャリアベスト”のテストでも「何の保証にもならない」と超冷静

マックス・フェルスタッペンはF1プレシーズンテストの3日間が間違いなく“レッドブルにとって最高”だったと考えているが、新シーズンの成功を保証するものではないと気を引き締めている。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 3月12〜14日にかけて行なわれたF1のプレシーズンテスト。その最終日にレッドブルのマックス・フェルスタッペンは総合トップタイムとなる1分28秒960をマークし、ベストな形でテストを締めくくった。

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 レッドブルはこのプレシーズンテストにおいて非常に順調な仕上がりを見せた。倒すべきライバルであるメルセデスは初日からギヤボックストラブルで走行時間を減らす一方で、レッドブルは大きな問題が発生することはほぼ無く、3日間で合計369周を走行した。

 メルセデスはバルテリ・ボッタスがマシンの挙動に懸念を示すなど、トラブル以外にも順調とは言えない要素が多かった。そういう意味でも、テストを通じて今季の最有力チームはレッドブルだという見方が強まっている。

 ただフェルスタッペンは良好なテスト結果自体には喜びを示したものの、新シーズンの成功を保証するものではないと決して楽観視はしておらず、真の序列は開幕戦が行なわれるまで分からないと語っている。

 フェルスタッペンはF1キャリアの中で最高のプレシーズンテストになったのではないかと問われると、「ああ、間違いなくベストだったと思う」と答え、次のように続けた。

「だけどそれ自体は何の保証にもならない。僕らは開幕戦の週末を通じて、自分たちの位置を確かめることになるだろう」

 フェルスタッペンはテストのスムーズな進行やテスト全体を通じての進捗には満足しているという。ただ満足はしておらず、まだ改善の余地があると語った。

「僕たちは常に改善できるモノを探している」

「取り組みたい部分があるのは確かだ。ただそれはどんなチームであれ抱えているものだと思う」

 2020年シーズン、レッドブルはマシンの不安定さが大きな弱点だった。しかし今季のRB16Bはそれが解決されているように見える。実際フェルスタッペンも、レギュレーション変更でダウンフォースの減少が見込まれる中でも、マシンは安定していると語った。

「知っての通り今季のマシンはダウンフォースを少し失う見込みになっている。でもこれまでのところは安定しているんだ」

 またレッドブルのレースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンは、新シーズンに向けてドライバーに“確かなスタート地点”を提供することができたことに喜びを見せた。

「全体としてポジティブなテストだった」と、ロケリンは言う。

「3日間のテストは決して十分なものではない。ただ使える時間から考えると、今回のテストで得られたモノは非常に有用だと思う」

「我々はこれから伸ばしていくにあたって、非常に良い基盤を手にしている。数週間後にバーレーンに戻ってくるのを楽しみにしているよ」

 

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