フェルスタッペン、新規則F1マシンの重量化を嘆く「安全対策の影響だから仕方ないけど……」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2022年のレギュレーション変更でF1マシンの重量が急増したことについて、迅速な解決策はないと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
近年、F1マシンの車重はレギュレーションが変更されるたびに重くなってきている。2022年の新レギュレーションでは衝撃吸収構造の強化など、安全性向上が主な原因で46kg増加。最低重量が798kgに設定されている。
これに110kgの燃料を積むと、スタート時の車重は900kgを超えるレベルとなってしまうのだ。燃料抜きでわずか595kgだった2008年や、V8エンジン時代のラストイヤーとなった2013年の642kgと比べると雲泥の差だ。
この重量増は、ドライバーの間でますます不評を買っている。ドライバーは、新型マシンがその驚異的な性能とは裏腹に鈍重な挙動をすることを嘆いているのだ。
フェルスタッペンに新レギュレーションの影響を聞くと、マシンが「非常に重くなった」と感じるとともに、重量増加のほとんどは安全対策の追加によるものであるため、迅速な解決策があるとは思えないと付け加えた。
「(新規則の狙いである)追従性はかなり良くなっていると思うし、それはポジティブなことだ」とフェルスタッペンは語った。
「でももちろん、クルマの重量は非常に重い。それは素晴らしいことではなく、すぐに解決できるものでもないと思う」
「全体的に追従性も含めて少し良くなっている。どこまで良くなっているかはわからないが、少なくとも僕にとってはレースができるチャンスが増えたと思う」
「でも、コースによってはまだ(前のクルマに)ついていけないところもある。でも、それはタイヤのオーバーヒートなどとの兼ね合いもあるから、検討すべきことはいくつかあるよ」
Max Verstappen, Red Bull Racing RB18
Photo by: Red Bull Content Pool
マシンが重すぎるという意見には、アストンマーチンのランス・ストロールも同意している。2026年に導入される新規則では、次世代パワーユニットのパワー低下に伴い、車体の小型化・軽量化がなされる方針となっているが、ストロールはその点に期待を寄せているようだ。
「マシンの重量が重くなりすぎていると思うし、今後数年でそれが改善されることを望むよ」
「クルマをもっと楽しく、軽快に運転できるようにしたいんだ」
メルセデスのジョージ・ラッセルはフェルスタッペンやストロールの意見に同意しながらも、重量増の背景が安全性の向上が原因であることから、大幅な軽量化が難しいことを認めている。
「ランスやマックスが言ったように、より軽いクルマは素晴らしいが、全部をいいとこ取りすることはできない」
ラッセルは新車のどの部分をまだ改善できるかと尋ねられると、そう付け加えた。
「重くなったのは安全性のためだから、どうだろうね。妥協になるところが多すぎて、どれか選ぶことはできないよ」
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