フェルスタッペン、思い通りのレースできず。序盤に接触したペレスは「自滅した」とバッサリ
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1ポルトガルGPオープニングラップでのセルジオ・ペレスとの接触について、ペレスは“自滅した”と考えている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第12戦ポルトガルGPで、マックス・フェルスタッペンは3位フィニッシュ。今季9度目となる表彰台を獲得した。最終的には今回も“メルセデス以外で最速のマシン”の地位を守ったわけだが、オープニングラップではあわやというシーンがあった。
決勝レースのスタート直後は、コンディションの問題か、硬めのコンパウンドのタイヤを選択したマシンがペースを上げられず、順位が目まぐるしく変動していった。3番手スタートのフェルスタッペンはターン1でバルテリ・ボッタス(メルセデス)の前に出て2番手に浮上したが、続くターン2、3でボッタスの逆転を許すと、後ろからペレスに迫られる格好となった。ペレスはターン4でフェルスタッペンにアウトから並びかけたが、2台は接触。ペレスはスピンして順位を落とす結果となった。
このインシデントについてスチュワードは、審議の必要なしと判断。フェルスタッペンはそのまま3位でレースを終え、ペレスは猛烈な追い上げを見せた結果7位までリカバリーしてみせた。
スタート直後の出来事を振り返り、フェルスタッペンは次のように語った。
「最初の2周はかなり荒れてたよ」
「スタートは問題なかったけど、ターン1に向けてはグリップが低かったので少しワイドに走らないといけなかった。とにかく最初の周は慌ただしかった」
「ターン3に向けても少しワイドにならないといけなかった。僕はルイス(ハミルトン/メルセデス)の後ろにいたと思うけど、後ろからはセルジオが来ていた。彼はターン4でアウト側にいたんだけど、十分にスペースは残されていなかったから、僕が通常のラインを走っている中で自滅するような感じで消えていった」
「幸いにも僕にダメージはなかったけど、もちろん少し勢いを失ってしまった」
フェルスタッペンはタイヤの温度を上げるのに苦労したため、序盤はマクラーレンのカルロス・サインツJr.とランド・ノリスに先行を許した。
「最悪だったよ。グリップはなかったし、突然マクラーレンの2台が“飛んで”きたんだ」とフェルスタッペン。
「彼らはかなり速かった。ポジションを奪われたけど、僕はあまりリスクを冒したくなかった。基本的にいつもレースで戦っている相手ではないからね。1周目の彼らは信じられないような走りをしていたけど、僕はトラブルに巻き込まれないように、落ち着こうとしていた」
メルセデス勢も最初はタイヤが温まらず、サインツJr.の先行を許す場面があったが、その後ペースを回復。ワンツー体制を築き、後方とのギャップを築いていった。フェルスタッペンも3番手にポジションを戻したが、メルセデスの2台についていくことができなかった。
フェルスタッペンはソフトタイヤを履いた第1スティントで苦戦していたが、ミディアムタイヤに履き替えた第2スティントも、風の影響でなかなか軌道に乗れなかったという。
「3番手にポジションを戻してすぐ、左フロントタイヤがダメになった。グレイニング(ささくれ摩耗)が酷くて、ピットに入るしかなかったんだ」
そうフェルスタッペンは説明する。
「ミディアムに履き替えてからは問題なかったし、慣れるまで数周かかったけどペースも悪くなかったと思う。でも風向きが周回ごとにかなり変化していた。前の周は問題なかったコーナーでも、次の周にはオーバーステアになってしまうんだ。だからなかなか安定させることができなかった」
「でもタイヤの温度が上がってレースが良くなってからは、後ろのマシンを離すことができたし、自分のレースができるようになった」
「もちろん、その時点で(メルセデスは)かなり遠くに行ってしまっていた。でも最初に色々あったことを考えると、ここ(トップ3)にいられたことに満足しているよ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments