「発言は不快だけど……彼はレイシストじゃない」フェルスタッペン、渦中のピケ案件に言及
過去の人種差別的な発言が物議を醸しているネルソン・ピケだが、2021年のF1王者であるマックス・フェルスタッペンは発言が”正しくない”ものの、ピケは人種差別主義者ではないと擁護した。
写真:: LAT Images
F1で3度のチャンピオン獲得経験を持つネルソン・ピケは現在、2021年に発した人種差別的な発言が物議を醸しており、名誉会員資格の停止など影響が早くも現れている。
しかしマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はそうした状況の最中、ピケは人種差別主義者(レイシスト)ではないと擁護した。
ピケは昨年配信されたポッドキャストの中で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)について”Nワード”で呼んでいた。その事が最近になり注目され、ピケは謝罪する必要に迫られた。
ハミルトンを始めとした多くのドライバーやチームといったF1界から批判の的となっているピケ。彼は現在F1パドックからの追放も噂されている状況となっている。
ピケは非を認めて謝罪を口にしているが、その一方で使用したNワードについて、差別的な意図があったことは否定した。
昨年のF1王者であるフェルスタッペンは、6月30日になり一連の事態についてコメント。そこで彼はピケの発言が”正しくないモノ”だと認めた上で、「ピケはレイシストではない」と語った。
「使われた言葉については正しくはないと思う。もちろん、様々な文化があって、幼少期や若い時に話していたものだとしてもだ」
「そうした言葉はとても不快だし、特に最近はより軋轢を生んでしまう。だからこうした言葉を使わないというのを将来に向けた教訓にしよう」
「僕はネルソンとも一緒に過ごしたことがあるし、一般の人たちよりも多く触れ合っていると思う。そして、彼は間違いなくレイシストではない」
「彼は実際、凄く良い人で肩肘張らない男なんだ。彼の発表した言葉も、2通りの考え方ができると思う。もちろん、使わないほうが良いと思うけどね」
「彼に電話して声をかけるつもりはないし、正しいことでもないと思う。彼も自分のことは分かっているだろう」
「既に声明を出しているんだ。彼も間違った言葉を使ったと理解していると言うんだ。それで誰が誰に電話するんだ? いずれにしろ、それで何かが変わるとは思わない」
「彼の言っているように、その言葉は2通りに解釈ができるんだろう。そしてもちろん、周囲はその”悪い面”を取り上げている。僕は個人的にネルソンのことを知っているから、大げさに騒ぎ立てられているように思えるんだ」
「様々な人たちが、彼にレイシストのレッテルを貼っているけど、僕はそうは思わない。でも、そういった言葉を使ってはならないということについては、完全に同意するよ」
なおこの騒動でピケにはF1パドックからの追放が噂されている。この点について、フェルスタッペンは「パドックから追放するよりも、話を聞いたほうが良い」と話した。
「誰かを追放するとしても、それは実際には状況を改善することにすらなっていない。話もしていないんだ」
「コミュニケーションを取ることが必要だ。話し合うことは本当に重要なことだよ。ただ追放するだけでは、実際に行なおうとしていることにとって助けにならないんだ。学ばせようとしているんだから、話をすることの方が重要だ」
「こうしたことはとても簡単に解決できる。誰かと喧嘩したとき、誰かを侮辱した時、話をして謝罪をしたほうがいい……そういうことと全く同じなんだ。誰かを怒らせるのは良くないことだけど、物事は簡単に忘れられてしまうものだ」
「失敗や失言から学ぼうとしている限り、パドックから追放するべきではないと思う。特に3度のチャンピオンなんだからなおさらだ」
なおフェルスタッペンはピケの娘であるケリー・ピケの交際相手としても知られている。
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