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ホンダF1、ハンガリーGP決勝前にフェルスタッペンのPU交換へ……予選後に異常検知

ホンダF1は、F1第11戦ハンガリーGPの決勝を前にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのパワーユニット(PU)に異常を検知したとして、今季3基目のPUを新たに投入する。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

写真:: LAT Images

 ホンダはF1第11戦ハンガリーGPの決勝レースを前に、パワーユニット(PU)を供給するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのPUに異常を検知。フェルスタッペンのマシンには、今シーズン3基目の新品PUが投入されることになった。

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 これまで、フェルスタッペンのマシンには前戦のイギリスGPで大クラッシュを経験したPUが引き続き搭載。クラッシュにより51Gという衝撃を受けたPUは、日本にあるホンダF1のHRDサクラで行なわれた精密検査でゴーサインを受けた後、今週末のハンガリーGPの金曜フリー走行でも使用され、問題なく機能してきた。

 しかし、土曜日の予選後、ホンダF1は走行後の検査で問題が発見し、決勝レースでその問題が悪化する可能性を懸念。決勝レースが行なわれる日曜日の午前に、問題の起きたフェルスタッペンのPUを新たなモノに刷新することを決定したと発表した。

「予選後のチェック中、マックスのPUに何か問題があると分かりました。週末を通じて蓄積されてきたもので、シルバーストーンでのクラッシュの後遺症ではないかと考えています」

「そのため、同スペックの新たなPUに変更することに決定しました。レギュレーションによると、マックスはグリッド降格ペナルティを受けずに、3番グリッドからスタートすることが出来ます」

 PUエレメントにはそれぞれ使用制限が設けられており、規定数以上の投入にはグリッド降格ペナルティが付与される。今回投入されたのは年間3基までの使用が認められている内燃機関(ICE)とターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kとエキゾーストシステムだ。

 フェルスタッペンは、ハンガリーGPに臨む前にも使用上限である2基目のコントロール・エレクトロニクス(CE)を投入しており、各エレメントでリーチとなっている。

 今回のPU交換はペナルティの対象にはならないが、フェルスタッペンとレッドブル・ホンダ陣営にとっては、シーズン折返し時点での3基目のPU投入は痛手であろう。

 2021年シーズンはハンガリーGP以降12戦を残しており、フェルスタッペンがペナルティの対象となる4基目を投入せずにシーズンを完走する可能性は極めて低いと言える。

 言わずもがな、グリッド降格ペナルティの付与は、F1タイトル争いに大きな影響を与えることになる。

 そのためレッドブル・ホンダ陣営は、フェルスタッペンが予選で苦戦したタイミングで4基目を投入することで、グリッド降格ペナルティのダメージを最小限に抑えようとするだろう。

 またペナルティを受ける際は、グリッド降格によって後方からスタートするフェルスタッペンが、コースレイアウト上簡単にオーバーテイクできるサーキットを選ぶ必要があるだろう。

 
 

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