フェルスタッペン、意地のポイント獲得も2戦連続でいいトコ無しに「ただただガッカリ」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1ハンガリーGP1周目のターン1で起きた接触によって、ポイント獲得のチャンスを失ってしまったと失望感を見せた。
写真:: LAT Images
F1第11戦ハンガリーGPは、オープニングラップのターン1で多重クラッシュが発生し、波乱のレース展開となった。
クラッシュの原因となったのは、スタートで出足が悪かったバルテリ・ボッタス(メルセデス)。彼は後方から好スタートを決めたランド・ノリス(マクラーレン)に先行を許していたが、ターン1に向かうブレーキングで止まりきれずに後ろから衝突してしまったのだ。
さらに玉突き事故の形でノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に、ボッタスは更にセルジオ・ペレス(レッドブル)へと衝突する事態となった。
この事故の影響でレースは赤旗中断に。ペレスはリタイアとなり、フェルスタッペンもバージボードを大きく損傷。フェルスタッペンは赤旗中に応急措置を受けてなんとかレースを完走し、10位でポイントを獲得したものの、前戦イギリスGPに続いて大量ポイント獲得のチャンスを逃すことになった。
タイトル争いを演じるハミルトンは3位でフィニッシュしたため、フェルスタッペンとはランキングが逆転。6ポイントをリードした状態でサマーブレイクを迎えている。(編注:レース後、2位となったアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが失格裁定を受けたが、彼らが提訴の意思を表明しているためリザルトは保留されたままとなっている)
フェルスタッペンはレースを振り返ると、序盤の“予期せぬ瞬間”によってダメージを受けたことにガッカリしていると語ったが、夏休みにその失望を持ち越すことはないとした。
「あの瞬間、何もすることはなかった」と、フェルスタッペンはSky Sports F1に語った。
「ただただガッカリだ。だけど休暇後に戻ってきたら、またベストを尽くすつもりだ。当然マシンに競争力があることを願っているけど、それは時期が来たら分かることだ」
「今のところ、予期せぬ瞬間が多くて、沢山のポイントが犠牲になってしまっている」
「当然、メルセデスは速い。僕らも決して諦めないし、自分たちのことに集中しないといけない。プッシュし続けて、どの位置で終わるかを見てみよう」
なおフェルスタッペンはノリスとの接触によって受けたバージボードのダメージは、かなりのダウンフォースを失わせており、要求の厳しいハンガロリンクでのドライビングは“ほとんど不可能”だと感じさせる程だったと説明している。
「メルセデスにまた持っていかれてしまったから、望ましい状況じゃない」
「接触以降、クルマの側面全体、バージボードやフロアにダメージを負ってしまっていた」
「正直、ドライブするのは殆ど不可能だった。それでもベストを尽くして、1ポイントを獲得することができた。せめてもの結果だ。だけど当然、これは望んでいたような結果じゃない」
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