フェルスタッペン、まさかの燃料不足でポールを逃す「今は、レースのことを考える気にならない」
F1シンガポールGPの予選を8番手で終えたマックス・フェルスタッペンは、最後のアタックでタイムを出さずにピットインした理由について、燃料不足が原因だったと語った。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、難しいコンディションとなったF1シンガポールGPの予選で速さを見せていたものの、最後のアタックでタイムを出さずにピットイン。8番手に終わった。
この原因について、フェルスタッペンは『Sky』に燃料が不足していたからだと明かし、あってはならないことだったと語った。
通常の予選ならば、1アタックごとにピットインするため、アウト・インラップの分も含めて、3周分しかマシンに燃料を入れていない。ただ今回は、徐々に路面が乾いていくという難しいコンディション。Q3でソフトタイヤを履いた各ドライバーたちは、コース上に留まって周回を重ねていった。
フェルスタッペンは、Q3残り1分を切った段階でセクター1、セクター2で全体ベストタイムをマーク。シャルル・ルクレール(フェラーリ)のポールポジションタイムとなった1分49秒412に対し、セクター2までで0.767秒も速いペースだった。
しかし右コーナーのターン16で若干アウト側に膨らむと、アタックを中断。セッション残り時間10数秒といったところでコントロールラインを通過し、最後のアタックに入った。
フェルスタッペンのラストアタックはさらに速いペースで、セクター2時点でルクレールのタイムより0.905秒速かった。これでフェルスタッペンのポールポジションは確実かと思われたが、フェルスタッペンはそのままピットインしてしまったのだ。
仮にフェルスタッペンが、1周前のアタックを中断せずに終えていれば、かなり高い確率でポールポジションを獲得できていただろう。
「その前のラップでも(燃料不足を)感じていたんだけど、中止するように言われたから、OKだと答えたんだ」
そうフェルスタッペンは予選を振り返った。
「 そして最終ラップでボックスするように言われ、何が起ころうとしているのか分かった。燃料がなくなってしまったんだ」
「信じられないくらい悔しいし、こんなことはあってはならないことなんだ。燃料が足りなかったり、6周するつもりがなかったりしても、少なくともセッション中はその状況を把握し、そういうことが起きないようにしておかなくてはいけない。もっと早く気づくべきだったんだ」
「もちろん、常にチームの努力の上に成り立っていることは分かっているし、僕もチームもミスをすることはあるが、それは決して許されることではない。もちろん、そこから学ぶこともあるけれど、これは本当にひどいことだ。こんなことはあってはならないことなんだ」
フェルスタッペンは現在5連勝中。シンガポールGPで優勝すれば、このレースでチャンピオン獲得を決める可能性もあったが、オーバーテイクが難しいコースで中団からスタートすることになる。
決勝レースでのチャンスについて聞かれると、彼は次のように答えた。
「そうだね、モナコと同じで、追い抜くのはすごく難しいし、戦略で少しは何とかできるかもしれないけど、今のところ、明日のレースのことを考える気分にはなれないんだ」
「ホテルに戻って他のことでも考えるよ」
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