レコノサンスでクラッシュ……からの望外の2位。フェルスタッペン「勝利に匹敵する」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、レコノサンスラップでクラッシュした際にはレースに参加できないと覚悟したものの、最終的に2位になれたことについて”勝ったように”感じたと語る。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2020年のF1第3戦ハンガリーGPの舞台ハンガロリンクは、決勝レーススタート前に雨に見舞われた。そのため各マシンは、インターミディエイトタイヤを履いてレコノサンスラップを走行することになった。
そんな中、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、濡れた路面に足を取られてマシンのコントロールを失い、ウォールにクラッシュしてしまう。このクラッシュによってフェルスタッペンのマシンは、フロントウイングが破損したばかりか、左フロントサスペンションにも大ダメージを負ってしまった。
これで万事休すかと思われたが、フェルスタッペンはマシンをスターティンググリッドに進ませると、メカニックはサスペンションの修理に急いで取りかかった。
レッドブルのメカニックたちは、信じられないような手際の良い作業を披露。結局、レギュレーションで規定されたフォーメーションラップスタートの5分前までに全ての作業を完了させ、タイヤも装着した。ただ時間的な猶予は、ほんの数秒だった。
フェルスタッペンはインターミディエイトタイヤでスタートし、4周走ったところでピットイン。その後はメルセデスのルイス・ハミルトンに次ぐ2番手のポジションを走り、レース終盤にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の追撃も退け、2戦連続での表彰台を手にした。
「最初は、もちろん求めていたような形ではなかった。グリッドへの周回で、ウォールにぶつかってしまったんだ」
そうフェルスタッペンは振り返った。
「でも、メカニックたちは素晴らしい仕事でマシンを修理してくれた。どうやってそんなことができたのか、僕には分からない。信じられないことだ。そして2位になることで彼らに恩返しすることができて、とても良かった」
「前半はとても重要だった。そしてその後、僕らは正しい判断をし、ペースも良かった。僕らは、自分たちがすべきことをやり続けただけだ。それでメルセデス2台の間に割って入ることができたのは、とても良かったと思う」
グリッドで修復されたサスペンションは、まるで新品のようだったとフェルスタッペンは語る。
「僕は初め、レースをスタートできるとは思っていなかった。2位になるなんて、今日は勝利みたいなモノだ」
残り20周というところで、フェルスタッペンを追っていたボッタスがピットイン。そしてボッタスはその後、20秒にまで開いた差を、1周につき1秒ずつ縮めていった。そして最終的にふたりの差は、わずか0.750秒だった。
「僕はただ、自分のペースで走ろうとしていた。もちろん、残り2周というところで、彼が追いついてきたのは見えた」
フェルスタッペンはそう語った。
「でもここでは、前のマシンに近付いて走るのは難しい。だから僕の1.5秒以内に近づくとすぐ、彼には少し難しいことになったはずだ」
「最終ラップには、前にもトラフィックがあった。古いタイヤを履いて走るのは、簡単じゃなかったよ。でも、なんとかポジションを守り切り、2位に入ることができたことに満足している」
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