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予選Q2ミディアム通過を諦めたフェルスタッペン、その理由は「ライバルがタイムを上げていたから」

マックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGP予選Q2でソフトタイヤを履いてアタックしたことについて、ミディアムタイヤでのタイムでは通過できないと感じたからだと説明した。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 F1ハンガリーGPの予選ではメルセデスがフロントロウを独占し、レッドブル勢はグリッド2列目に並ぶこととなった。決勝もこの2チームによる戦いが予想されるが、彼らはそれぞれスタートタイヤが異なっており、これがレース展開を左右するかもしれない。

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 予選トップ10のドライバーは、Q2でベストタイムを記録した際のタイヤがスタートタイヤとなる。そのためメルセデスもレッドブルも、Q2最初のアタックではミディアムタイヤを履いてタイムを出していた。その後、ラストアタックの際にはメルセデスのルイス・ハミルトン、レッドブルの2台がソフトタイヤを履いてコースインしたが、柔らかいタイヤで様子を見ながら走り、Q3進出が確実となったタイミングでアタックをやめる、という戦略は特段珍しいものではなかった。

 しかし、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは共にソフトタイヤでタイムを更新。ミディアムタイヤスタートの権利を放棄し、確実にQ2を通過することを選んだ。フェルスタッペン曰く、ソフトタイヤを装着したライバルが一気にタイムを上げてくるという懸念があったことがその理由だという。

「他のドライバーがソフトを履いてタイムを上げていたからだ」

 ソフトタイヤでタイムを更新した理由について、フェルスタッペンはそう説明した。

「僕たちがミディアムで出したタイムがトップ10ギリギリになりそうだと分かった時、(ソフトタイヤでの)アタックを完了させると決めたんだ」

 ソフトタイヤは性能劣化が大きいと予想されるため、ミディアムタイヤでスタートする方が戦略に幅を持たせやすいのは確か。レースはミディアムスタートのメルセデス勢が優位に見えるが、レッドブル勢はソフトタイヤの蹴り出しのメリットを活かし、スタートで前に出られる可能性もある。

 ポールポジションを獲得したハミルトンも、ソフトタイヤを履くことでスタート時に5メートル分のメリットがあると考えており、これがレッドブル勢に希望を与えている。

 また、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は予選後、Sky Sportsに対して次のように語っている。

「我々はミディアムでルイスと同じタイムを出すことができなかったので、戦略的に違うルートをとることになると思った。明日はそのタイヤ(ミディアム)でスタートしたかったが、どうなるだろうね」

「明日は攻撃的なレースをしないといけない。ここでのオーバーテイクが難しいことは知っての通りだから、戦略が重量になるだろう」

 そしてフェルスタッペンも、今週末メルセデスの後塵を拝していることを認めた。

「僕たちは少し後れを取っていて、それが予選でもあらわになった」とフェルスタッペンは言う。

「僕たちの望んでいた結果ではないけど、それでも3番手にいるんだし、明日何ができるか見てみないとね」

 

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