二連覇間近のフェルスタッペン、日本GPでのF1タイトル決定に期待「鈴鹿は素晴らしいし、ホンダの母国GPだからね!」
今季のドライバーズランキングで首位独走状態となっているフェルスタッペンだが、シンガポールGPでのタイトル決定には懐疑的なようだ。

昨年初のF1世界チャンピオンに輝いたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。今季はシーズン序盤こそフェラーリのシャルル・ルクレールとドライバーズランキングの首位争いを演じたものの、現在では大量リードを築いており、第17戦シンガポールGPで自身2度目のタイトルが決定する可能性もある。
ただ、そのハードルは低くない。フェルスタッペンがシンガポールGPでタイトルを決めるには、優勝が絶対条件。レースファステストを獲得した上でレース勝利、そしてチームメイトのセルジオ・ペレスが4位以下、ルクレールが8位以下になった場合、もしくはフェルスタッペン優勝でペレスが4位以下(ファステストラップ無し)、ルクレールが9位以下となった場合に限る。他のドライバーの成績次第ということもあり、フェルスタッペンはシンガポールGPでの戴冠は考えていないようだ。
「僕が勝つ必要があるし、チェコ(ペレスの愛称)が4位以下、シャルルが8位以下じゃないといけないんだ」
フェルスタッペンはシンガポールGPに先立つ木曜日にそう語った。
「それが起こるのは非現実的だ。だからあまり、そういうことはあまり考えていないんだ」
「かなり長い道のりになるけど、僕はただこの週末を楽しみたい。もちろん、狙うは優勝だ」

Max Verstappen, Red Bull Racing, speaks to the media
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
シンガポールGPでのタイトル決定の可能性は高くないが、鈴鹿サーキットで行なわれる次戦日本GPでの戴冠が現実的と見られている。
現在も”ホンダ製”パワーユニットを武器に戦うフェルスタッペンとしては、シンガポールGP同様に2019年以来の開催となる日本の地でタイトルを決めることには大きな意味がある。
フェルスタッペンとしても、タイトルを決めるなら「日本の方がいいと思う」と語っている。
「また日本に戻れるのが本当に楽しみなんだ。久しぶりになるね」
そうフェルスタッペンは続ける。
「(鈴鹿サーキットは)素晴らしいサーキットだし、僕としても特別な思い出がある」
「F1マシンでの初出走は、ここで(2014年日本GP)のFP1だった。そのことを僕はずっと覚えているんだ」
「それを差し置いても、あそこはホンダの母国GPのようなモノだ。僕が自力でタイトルを決める今季初めてのチャンスになるからね」
「もちろん、シンガポールGPも楽しみにしているよ。でも来週末もすごく楽しみなんだ」
昨年は最終戦の最終ラップまでもつれ込む熾烈なタイトル争いとなったフェルスタッペン。彼にとってしてみれば、ストレスの少ない早期のタイトル争い終結は歓迎すべきことだろう。
しかし、今季のタイトル争いのライバルだったフェラーリと「まだ戦えていたら……」と思う部分もあるとフェルスタッペンは認めている。
ルクレールは開幕戦から3戦2勝と、フェルスタッペンがマシントラブルに悩まされる中で抜群のスタート。実際、第3戦オーストラリアFP1終了時点では、ルクレールはフェルスタッペンに対して34ポイントのリードを築いていたのだ。
しかしその後、マシンの信頼性の低さ、チームの戦略ミス、ドライバーエラーが積み重なり、ルクレールとフェラーリのタイトル獲得のチャンスは潰えてしまった。
ライバルながらもフェラーリが取りこぼさなければ良かったと思うことはあるか、そうフェルスタッペンに訊くと彼は次のように答えた。
「ここには、ふたつの側面があると思うんだ」
「一方では、彼らにまだ戦っていてほしかったよ。でも僕側からすると、もちろん、より落ち着いた形でタイトルを決めたいものだ」
「でも今年、ここ数年と比較して彼らにかなりの競争力があることを確認できたのは良いことだと思う。それはF1に欠かせないモノだと僕は思うんだ」
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