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フェルスタッペンの裁定は、F1の”利益”を追求した結果ではない

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フェルスタッペンの裁定は、F1の”利益”を追求した結果ではない
執筆:
2019/07/03 1:37

FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、プレッシャーやF1の”大義”は、マックス・フェルスタッペンにオーストリアGPでペナルティを科さないという裁定に、何の影響も及ぼさなかったと語る。

 F1オーストリアGPを制したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。しかしフェルスタッペンは、フェラーリのシャルル・ルクレールをオーバーテイクした際にホイール同士を接触させ、ルクレールをコース外に追いやったのではないかとして、審議対象とされた。

 結果的にフェルスタッペンにはペナルティが科せられることはなかったが、スチュワードがどんな決断を下すのかということについては、大いに注目されることになった。過去2戦連続で、上位の順位がレース後にペナルティによって変わるという事例が起きていたからだ。

 今回の裁定結果が、F1の利益のためだったのではないかと尋ねられた、FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、より良いレースを生み出す上でのFIAの主な役割は、ルールを設定し、可能な場合にはそれを解釈することであり、目を瞑ることではないと語った。

「F1、FIA、チーム、そしてドライバーは、確実に成功し、できる限り強くなるためのパートナーだ」

 そうマシは語る。

「しかし実際には、ルールと、適用される一連の規則がある」

「規則を変える場合には、いつ変えるのか、どう変わるのかを含め、様々なプロセスや議論がある。そしてそれらの規則を確実に適用することは、我々の役割の一部だ」

 マシは、シーズン開幕戦オーストラリアGPの直前にチャーリー・ホワイティングが急死した後、FIAのF1レースディレクターに就任した。

 カナダGPでベッテルに5秒のタイム加算ペナルティが科せられたことは、物議を醸している。しかしマシ曰く、FIAは可能な限り、F1を泥沼化させてしまうような懲罰的な処罰は避けようとしているという。

「実際にインシデントや何らかのことがあった時に、我々は最善を尽くそうとしている。おそらく、2〜3年前だったら、ペナルティが科されていただろう。最近はそれほど影響を与えていない」

「何年も前に戻りたいとは思わない。ルールブックは進化している。それがどう解釈されるのか、その議論に関わっている人と共に、それも進化してきたんだ」

「3年前に起きたことについて話せば、当時は解釈によって違反となっていたものが、今では発展し、ペナルティが何らかの形で減少しているかもしれない。それはバランスを取る行動だ」

 マシは、モントリオールでのベッテルへのペナルティに対する抗議を受けても、それによってプレッシャーを感じたり、それが裁定に影響を及ぼすことはなかったと述べた。

「我々全員、常にプレッシャーを感じている」

 そうマシは語った。

「スチュワードの側からすれば、彼らはそこに座って、その行為のメリットについてすべてを検討する」

「私個人的には、カナダやその他のインシデントの結果に対して、さらなるプレッシャーがあるとは感じていない」

「彼らは皆、それぞれの分野で尊敬される紳士淑女だ。そして皆経験豊富なスチュワードだ。そしてそれ(プレッシャーを感じること)は最終的には、審判であることの役割の一部だ」

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この記事について

シリーズ F1
イベント 第9戦オーストリアGP
執筆者 Scott Mitchell