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ハミルトンへのペナルティポイント加算は厳しすぎ? ライバルたちが擁護

メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ロシアGPで一時ペナルティポイント2ポイントを加算された。最終的にこれは撤回されたものの、ライバルたちもハミルトンにペナルティポイントを科すのは厳しすぎると疑問を呈している。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ロシアGPの決勝レース直前、スターティンググリッドに向かう際のレコノサンスラップで、FIAから許可されていない場所で2度にわたってスタート練習を行なったとして、10秒のタイム加算ペナルティを科され、さらにペナルティポイント2が加算された。最終的にこのペナルティポイントは撤回されたものの、ライバルのドライバーたちも、ハミルトンに科されたペナルティは、厳しすぎると感じているようだ。

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 ハミルトンに実際にペナルティポイントが加算されていれば、彼は直近12ヵ月でペナルティポイント10を”獲得”してしまうことになっていた。このペナルティポイントは、12ヵ月で12ポイント以上獲得してしまうと、自動的に1レース出場停止の処分が科されることになっている。

 このハミルトンに対するペナルティポイント2は、後に撤回されることになった。その理由は、ハミルトンはチームの指示に従ってスタート練習をしただけであり、ドライバーには非がなかったとスチュワードが認めたためだ。ただ代わりに、チームに対して2万5000ユーロ(約300万円)の罰金が科されている。

 ハミルトンは自身に科されたペナルティについて「馬鹿げている」と発言。FIAが「僕にブレーキをかけようとしている」と感じていると主張した。こう感じたのはハミルトンだけでなく、ライバルのドライバーたちも、ペナルティは厳しすぎると主張した。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ハミルトンへのペナルティは「少し厳しすぎる」と語った。

「もしクラッシュを引き起こしたならば、それは違う話だったはずだ。でも、ルイスが実際に受けたペナルティだけでも、彼にとっては十分痛手だったはずだ」

 フェルスタッペンはロシアGPのレース後にそう語った。この時点では、ペナルティポイント2の加算は、まだ撤回されていなかった。

「彼が実際に何ポイント加算されたか分からないけど……2ポイント? それはちょっと厳しいね。これで彼は10ポイントになったはずだろう」

「彼が(スタート練習をするために)止まった場所は、正しくはなかった。でもペナルティポイントは、正しいかどうか分からない」

「彼はこのレースで(10秒のタイム加算という)十分なペナルティを受けた。だから、ペナルティポイントを加算される必要はないと思う」

「でも次のドライバーズブリーフィングでそれについて話し、今度何が起きるかを確認することになると思う」

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルも、ペナルティポイントはコース上での危険な動きに対してのみ加算すべきものであり、チームのミスまで対象にすべきではないと語った。

「コース上でおかしな動きをしたり、危険なドライビングをしたのであれば、それ(ペナルティポイントを加算)は正当なことだと思う」

 そうベッテルは語った。

「しかしピットレーンでの速度違反や、軽微な違反に対しては、ペナルティポイントを加算すべきではない」

 ベッテルのチームメイトであるシャルル・ルクレールも、ハミルトンはペナルティの対象となるほど重大な違反をしたと考えてはおらず、システムを見直すことが必要だと説いた。

「今年、彼が特に悪いことをしたとは思わない」

 そうルクレールは語った。

「もっと良い方法があるかもしれない。僕には、その答えが分かってはいないけどね。それは僕の仕事じゃないよ。FIAが調査するはずだ」

 一方でフェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、繰り返しの違反を防ぐための、厳格な罰則を設けることが重要であると感じていると言う。

「そのペナルティを受けた当の本人なら、それはかなり厳しいモノだと感じるかもしれない」

 そうビノットは語った。

「しかし反対に、厳しいと感じないならば、それは将来、同様の違反を繰り返すことができるという可能性の”ドア”を開いたままにしてしまう」

「判断を下すのは、決して簡単ではないと思う。その点でFIAは素晴らしい仕事をしていると思う。その点では、私は全体的に満足している」

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