ベッテル「オコンへの追突は僕のミス」と謝罪……アストンマーチンF1は低調な船出に
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、F1開幕戦バーレーンGPの決勝でアルピーヌのエステバン・オコンに追突した一件を「おそらく僕のミスだった」と認め、事故直後にオコンを非難した理由を説明した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、F1開幕戦バーレーンGPの決勝レース中にアルピーヌのエステバン・オコンに追突した事故について「おそらく自分のミスだった」とそのミスを認めた。
バーレーンGP決勝の45周目、ベッテルはメインストレートでオコンにオーバーテイクを許した。しかしベッテルはその後1コーナーへの進入でブレーキングを誤り、オコンに追突。オコンはスピンし、コース外に押し出されるような格好になった。
両者はその後もレースを続けることができ、チェッカーを受けたが、いずれもポイントを獲得することはできなかった。またベッテルはこの事故の責任を問われ、10秒のタイム加算ペナルティと、ペナルティポイント2が科された。ベッテルは前日の予選でもイエローフラッグ無視によりペナルティポイント3が科されており、わずか2日間でペナルティポイント5が積み重なってしまった。なお、直近12ヵ月の間に12ポイント以上ペナルティポイントを科されてしまうと、1レース出場停止処分の対象となる。
ただ事故直後、ベッテルは無線で「なぜ彼は動いたんだ?」と、オコンを非難するような発言をしていた。レース後に映像を見たベッテルは、追突は自分の責任だったと認めたが、当初オコンを非難した理由について次のように語った。
「僕は、彼がコースの右側を走り続けると思っていた。でも彼がコースの左に戻った時に僕の目の前にいた。そして僕はブレーキをロックさせてしまった。だから、おそらく僕のミスだった」
そうベッテルは語った。
「シーズン開幕、そして初戦に向け、どれだけの準備が行なわれるのかは分かっている。だからそういう悪い週末になって、少し残念だ」
「でも一方で、ここからは上がっていくしかない。僕らはたくさんのことを学んだ。確かに僕らの前にはやるべきことが山積みだけど、一歩ずつ取り組んでいくしかない」
アクシデントの被害者となったオコン曰く、レース後にベッテルが謝罪に訪れたという。
「残念ながら、ベッテルとの事件で僕らはいくつかポジションを失った。しかし接近戦を繰り広げると、レースでは時々そういうことも起きる」
そうオコンは語った。
「僕もそのアクシデントを映像で確認した。彼(ベッテル)は無線でのコメントについては語らなかったけど、わざわざ足を運んで謝罪してくれた。そして彼はそれに対するペナルティを受けた。それで十分だよ」
昨年1勝を挙げ、コンストラクターズランキング4位となったレーシングポイントを前身とするアストンマーチン。しかし今季は低調なスタートになってしまったと言わざるを得ない。
ベッテルはオコンとの接触もあり15位。チームメイトのランス・ストロールは10位に入ってなんとか1ポイントを持ち帰ったが、マクラーレンやフェラーリ、そしてアルファタウリにも遅れを取っているのは間違いない。
ベッテルは、アストンマーチンには修復すべき部分がたくさんあると説明。チームは本来あるべきの“半分以下”のパフォーマンスしか見せられていないと語った。
「おそらく、僕らが期待していたような最高の形の週末ではなかっただろう。しかし、直すべき部分やたくさんのことをレースで学んだ。それをどれだけ早く修正できるかが重要だろうね」
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