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ベッテルの嘆きは続く「今のF1は、僕が”恋に落ちた”F1じゃない」

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ベッテルの嘆きは続く「今のF1は、僕が”恋に落ちた”F1じゃない」
執筆:
2019/06/12 22:58

フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、今のF1について「恋に落ちた頃」とは別のスポーツになってしまったと嘆く。

 危険な方法でコースに復帰し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に回避行動を強いることになったとして5秒加算のペナルティを科され、F1カナダGPの勝利を失うことになったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。ベッテルはレース後、今回のペナルティについて大いに失望している。

 ベッテルはメディアに対し、あたかも弁護士が話すような言葉を使ってF1のレギュレーションが語られているのが、最大の問題だと語った。

「僕は昔のレース、昔のマシン、そして昔のドライバーたちが好きだ」

 そうベッテルは語った。

「そういうモノを本当に愛している。しかし僕はただ、今やっていることが、その頃と同じくらい良いことを願っている。ラジオから聞こえてくるのは、ある種の公用語のようだ。僕らは、自分たちの考えを口にすることができるはずだ」

「このスポーツが今置かれている状況については、賛成できない。『僕はアドバンテージを得た』『僕はアドバンテージを得ていない』そんな文言ばかりだ。こういうのは間違っていると僕は思う。マシンに乗っている時にやるべきことじゃない」

 ベッテルは、ハミルトンとの一件について、ペナルティの対象ではなく、単なるレーシングインシデントだったはずだと考えている。

「僕にとってあれはレースの一部だ。多くの人たちや昔のドライバー、そしてスタンドの人たちは同意してくれるだろう。これはレースの一部だ」

「でも今では……僕はあまり好きじゃない。僕らは皆、公用語を使って話す弁護士のように聞こえる。それは間違っていると思う。これは、僕がファンとして見ていた時、恋に落ちたスポーツではない」

 ベッテルは、コースに復帰した際に故意にハミルトンの進路を塞いだわけではないと主張する。

「僕はコースに戻った時、確実にコントロールできるようにした」

 そうベッテルは語った。

「僕がコントロールを取り戻し、もう大丈夫だということを確認した時、ルイスがすぐ後ろにいるのをミラーで目撃したんだ」

「僕は何か間違ったことをしたとは思っていない。何が問題なのか分からないんだ」

 ハミルトンの進路を邪魔しないために、何かできたかと尋ねられたベッテルは、次のように語った。

「いや。どうやったらそんなことができるんだい? 僕は腕を2本持っていて、その両手でステアリングホイールを握り、マシンを制御しようとしている」

「僕はドライビング中に、複数のことを同時に行うのは、なかなかうまくできると思う。でももし芝生の上からコースに戻った際に片手でマシンを制御し、そしてもう片方の手で捨てバイザーを剥がし、ラジオボタンを押して会話するなんてことを同時にすることはできない」

「僕は両手をフルに使って、マシンをコントロールしようとしていた。ルイスは後ろのどこかにいるのは分かっていた。そしてミラーを見ると、彼がすぐそこにいたんだ」

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シリーズ F1
イベント 第7戦カナダGP
サブイベント 決勝レース
ドライバー セバスチャン ベッテル 発売中
チーム Scuderia Ferrari
執筆者 Jonathan Noble