レッドブルの狙いはペレスひとりだった?「ヒュルケンベルグやベッテルは候補ではなかった」
セルジオ・ペレスの起用を発表したレッドブルは、ニコ・ヒュルケンベルグもセバスチャン・ベッテルも2021年のドライバー候補としては真剣に検討していなかったことを明かした。
レッドブルはアレクサンダー・アルボンがチームメイトのマックス・フェルスタッペンにパフォーマンス上で差をつけられていたことを受け、2021年もアルボンを継続起用するのか、それとも他のドライバーに入れ替えるのかを検討していた。そしてレッドブルは2020年シーズン終了後の12月18日、セルジオ・ペレスをチームに迎え入れることを発表した。
フェルスタッペンのチームメイト候補としては当初、ペレス以外にもフェラーリ離脱が決まったセバスチャン・ベッテル(後にアストンマーチン加入が決定)や、レギュラーシートを失っていたニコ・ヒュルケンベルグなどの名前も挙がっていた。しかしながらレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表曰く、アルボンを降格させる場合の代替候補として真剣に検討されていたのはペレスだけだったという。
ペレス以外に評価の対象となるドライバーがいたのかを尋ねられたホーナーはこう返した。
「いや、他にはいなかった」
「ニコ・ヒュルケンベルグとは簡単な話し合いがあった。でもそれ(噂)はここ数ヵ月で一気に加速したと言えるね」
ホーナーは、ペレスのような優秀なドライバーが絶妙なタイミングでフリーとなったことは、最高の候補者を探していたレッドブルにとって幸運だったと語った。
「驚くべきことだし、言ってみれば少しクレイジーな状況だとは思わないか?」とホーナーは言う。
「ニコ・ヒュルケンベルグだって有能なドライバーだし、F1のシートを手にするべきドライバーだ」
「ただ彼(ペレス)がシートを失っていたのは我々にとって幸運なことだった。しかも彼には他に狙っているレースシートがなかったので、我々はアレックス(アルボン)と共にシーズンを最後まで戦う時間をとることができた」
レッドブルは2009年のセバスチャン・ベッテルを皮切りに、一貫してジュニアプログラムのドライバーをチームに招き入れてきた。しかし、今回のように適した候補者がいないと感じた場合には、現実的な選択をしなければいけなかったと語った。
「ジュニアプログラムには適した候補者がいなかった」
「だから我々は2007年以来初めて、外部からドライバーを獲ることに決めたんだ」
「今年のセルジオのパフォーマンスを無視することは不可能だった。彼は素晴らしいシーズンを過ごしたと思う。彼は特に今シーズンの後半において本当に印象的は走りをしていたので、そのシートを手に入れたのだ」
「我々はメルセデスと戦うために最強のチームを送り出したいと思っているし、2台とも最強でなければいけないと思っている。セルジオはそのために必要な経験を積んでいるはずで、チームに豊富な知識をもたらしてくれるだろう。そして来年のマックスにとって良いチームメイトになると思う」
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