フェラーリ、F1開幕に向けテストを実施。ベッテル「ムジェロはF1開催に値する」
フェラーリは23日に、ムジェロでシーズン開幕に向けたテストを実施。久々にF1マシンのステアリングを握ったセバスチャン・ベッテルは、ムジェロのサーキットについて、F1レースを開催するに値すると語る。
写真:: Ferrari
7月5日決勝のオーストリアGPでいよいよ開幕を迎える2020年のF1シーズン。このレースに向けて、各チームが準備を急ピッチで進めている。
フェラーリもこれに倣い、6月23日にイタリアのムジェロ・サーキットで、2018年仕様のフェラーリF1マシンSF71-Hを使い、プライベートテストを実施した。この日のテストでは、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールがマシンをシェア。チームは新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための、新たな手順の理解を進めていった。
【ギャラリー】フェラーリF1テスト実施。GP開催が噂されるムジェロを走行(全16枚)
ベッテルは午前中の走行を担当。彼にとっては2月のプレシーズンテスト以来、実に4ヵ月ぶりとなるF1マシンでの走行となった。
「いつもの冬よりも、さらに長い休みの後、コクピットに戻ることができてよかった。ようやくチームのみんなにも会えて、嬉しかったよ」
なおこの日フェラーリがテストを行なったムジェロは、今季後半にF1グランプリを開催する可能性があると言われている。ベッテルはそれに値するサーキットだと、太鼓判を押した。
「マシンのフィーリングを、再び感じられるのは素晴らしいことだった。そしてムジェロのような素晴らしいコースでそれができるのも、素晴らしかった。ムジェロは、F1グランプリを開催するのに値すると思う」
「ムジェロでは、8年もの間走ったことがなかったから、コースに慣れるまでには数周かかった。本当に楽しかったよ」
ムジェロは9月6日のモンツァでのレースの後に、開催カレンダーに加えられるのではないかと見られている。これが実現すれば、ヨーロッパでのレース9戦目となる。
ただ同サーキットは、1994年からMotoGPのイタリアGPやGTカーレースの開催地となってきたものの、F1グランプリが開催されたことはない。
ベッテルのチームメイトであるルクレールは、1グランプリ分に相当する周回数を走行。テスト終了後には上機嫌で語った。
「素晴らしいことだ。サーキットに戻ってくることができたんだからね」
そうルクレールは言う。
「とても待ち遠しかった。この長い休みの間、僕はバーチャルレースに出るなど、かなり忙しかった。それでも、物理的なスピード感覚を取り戻す必要があったんだ」
「ムジェロのような素晴らしいコースで初めてF1マシンを走らせたことで、この日をさらに思い出深いモノにするのに役立った。僕らは今、シーズンを楽しみにしている。そして来週以降、さらに真剣になっていくだろう」
フェラーリはメルセデス、ルノー、レーシングポイントに次ぐ、4番目にテストを実施したチームとなった。チーム曰く、今回のテストは「意図的にオーストリアでチームが経験するのと同じ労働条件で実施された」という。
「新型コロナウイルス対策の手順が確認され、メカニックとエンジニアはマスクを装着した上で、修正されたガレージのレイアウトにより、ソーシャルディスタンスを尊重した」
「セバスチャンとシャルルも、昼休みにSF71-Hのシートを替えた時に、同じことをしたのだ」
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