ベッテル、初日好調も要因は規定の”抜け穴”をついた「新しいリヤウイングだけじゃない」
F1ハンガリーGPのフリー走行2回目でアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは7番手と速さを見せたが、その要因は新投入のリヤウイングだけではないと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ハンガロリンクで行なわれるF1第13戦ハンガリーGP。アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは初日を締めくくるフリー走行2回目で7番手につけたが、その要因は新投入のリヤウイングだけが要因ではないと牽制している。
その新リヤウイングは、今季の刷新されたテクニカルレギュレーションの”抜け穴”をつくデザイン。無論レギュレーションに適合しているが、後方乱気流発生の原因となっていたエンドプレートが復活することとなった。
ベッテルはこのウイングが「パフォーマンス面での大きなステップ」ではないと示唆し、FP2で7番手という結果は予選向きの走行プログラムを行なったからだと語っている。
予選が行なわれる土曜日は降雨が予想されており、アストンマーチンは通常よりも燃料を軽くした状態での走行を重視したのだろう。
直接的な比較はできないが、参考として直近3戦でのFP2でのベッテルの成績は12番手、13番手、13番手という結果。リヤウイングのデザインに驚いたライバルチームからは、今回の7番手という結果は否が応でも注目を集めることになるだろう。
「全体的に僕らとしてはいい一日だった」とベッテルは言う。
「僕らには問題はひとつも無かったし、マシンにも良い感触を得られた。あちこちがバラバラで、いくつかやらなきゃいけないこともあるけどね」
「見ての通り、このコースではできる限りダウンフォースをかけようとする。もちろん、新しいリヤウイングがあるのは周知のことだ」
「パフォーマンス面で大きな変化はないけど、予定通りだと思う。僕らにとっては大きなステップじゃないんだ」
「他の金曜日よりも少しアグレッシブだったように思う。だから全体的に見ると、チームが色々と解決策を考えようとしているのはいいことだ。ただ、もっと(パフォーマンス面で)インパクトがあれば良いのにってつい思っちゃうんだ」
Sebastian Vettel, Aston Martin AMR22
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アストンマーチンはこれまで、ウエットコンディションで行なわれたカナダGPとシルバーストンの予選で苦戦。ベッテルはハンガリーGPではより良い仕事をする必要があると認めている。
「どの程度の雨になるのかを見てみよう」とベッテルは言う。
「もちろん、僕らが走れない程の雨になったら残念だし、グランドスタンドにいる人たちにとってはあまり良い一日にはならないだろうね。だから祈るしかないね」
「でもまあ、もしウエットだったら、過去2回のウエットの予選セッションよりも僕らはもっと頑張る必要があると思う」
「だから少しの宿題と準備が残っているけど、現時点では週末に向けて良いスタートが切れたと思っている」
金曜日から土曜日にかけて、チームは何ができるかと尋ねられたベッテルは次のように答えた。
「古典的な雨用セッティングはもう存在しないんだ。長い、長い間あったモノがね」
「僕が(F1に)来たのはずいぶんと前のことだから、ちょうどその終わりを目撃したようなモノだ!」
「もちろん、マシンを速くするために努力はする。日曜日はドライだから、おそらくこれ(初日)がメインのフリー走行になるだろうし、雨が降ることが分かっている土曜日の準備もできる限りする」
2022年シーズンの前半戦を締めくくるハンガリーGPでの目標については、次のようにベッテルは語る。
「ポイントだ。フランスでは逃したけど、これからは毎戦ポイントを獲得することが目標になると思う」
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