「手に負えないよ」ベッテル&ルクレール、フェラーリの扱いにくさを嘆く
フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは、イタリアGPでのSF1000について、ドライブするのが非常に難しく、”手に負えない”と表現した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
母国イタリアに戻ってきたフェラーリ。彼らにとってはF1参戦999戦目のレースである。
そのイタリアGPの初日フリー走行2回目で、シャルル・ルクレールは9番手、セバスチャン・ベッテルは12番手となるタイムを記録した。この結果だけ見れば、前週行なわれたベルギーGPと比べれば、そのポジションは少し前進しているように見える。ただ、右複合コーナーのレズモでコースオフするシーンもあり、その走りからはまだまだ苦戦している旨が垣間見えた。
ベッテルはその1日を振り返り、SF1000からラップタイムを引き出すのは簡単なことではなかったと語った。
「ドライブするのが簡単なマシンではない。でも、これまでにも言ってきたように、これは初めてのことじゃない」
そうベッテルは語った。
「じゃあどこが足りないんだろうか? 予想されていた通り、僕らはストレートでタイムを失っているんだと思う」
「僕らは四輪の全てのグリップを、コーナーの入り口で失っている。マシンはかなり滑りやすい。そして……それは手に負えないんだ」
「1周をまとめ上げるために、すべてを正しく行なうのはとても難しい。でも、明日には少しでも良くなるように、全力を尽くすつもりだ」
チームメイトのルクレールは、今回のフェラーリは1周のアタックラップでのパフォーマンスの方がロングランペースでのパフォーマンスよりも優れていると考えており、決勝レースでは苦戦することも覚悟している。
「僕らは、燃料が少ない状態でのパフォーマンスは良くないと予想していた。しかしその一方で、燃料を多く搭載した時には少し良くなると考えていたんだ」
ルクレールはそう語った。
「だから僕らは、間違いなくレースに向け、何かを見つけることを目指す必要がある。そうでなければ、とても困難なことになるだろう」
「僕らは今、燃料を多く搭載した時には、バランスとタイヤのデグラデーションにかなり苦労しているようだ。だから、やらなければいけない仕事が間違いなくたくさんある」
「でも予選ペースを見れば、とてもポジティブだ。一方で、燃料を積んだ時にドライブするのはとても難しかった。だからかなりの作業が必要だと言ったんだ。でも解決策が見つかると確信している」
ベッテル曰く、フロントタイヤの内圧が昨年と比較して大幅に引き上げられたことが、苦戦の原因になっている可能性があると明かした。昨年のイタリアGPでのフロントタイヤの最低内圧は23.5psiだったが、今年は26psiに大幅に引き上げられている。
「僕は、それが原因の一部になっていると思う。レースを難しくしているのは、僕らが走ることを余儀なくされている、フロントタイヤの内圧だ」
そうベッテルは語る。
「それは僕らにとって手助けにはならない」
「タイヤの内圧は、最適なところから大きく離れている。でも、ルールを守らなければいけない。でもレースでは難しいことのひとつになるだろう」
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