ベッテル、引退まであと2戦……アストンマーチンの来季マシン開発に「今も全力を尽くしている」
セバスチャン・ベッテルは、F1でのキャリアが残り2戦となったにもかかわらず、アストンマーチンのマシン開発のために「持てる力をすべて」注いでいる。
今季限りでF1から引退するセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)。今季は残り2レースとなっているが、彼は今もチームの来季に向けたマシン開発に全力を尽くしているという。
ベッテルにとってブラジルGPはF1参戦299戦目、そして300戦目となるアブダビGPがF1キャリア最後のレースとなる。
アストンマーチンは今季マシン『AMR22』を5月のスペインGPで、マシンの外観が一変するほどの大幅アップデートを実施。以降も着実に競争力を上げてきたアストンマーチンは、コンストラクターズランキングで9番手から7番手にポジションを上げている。
レギュレーションが変更されて2年目となる2023年に向けて、現行パッケージから学んだことを活かそうとするアストンマーチンに対し、ベッテルは現在もどれだけ協力しているかと訊くと、彼は次のようにmotorsport.comに答えた。
「持てる力の全てだ。何もためらう理由はない」
「僕は変わらないし、どこにも行かないから、思ったことをそのまま言うよ。昨年と比べても、何も変わっていないよ」
チームを去るドライバーは通常、新しいチームに情報を持ち込まないように、マシンの開発作業から離れることになる。だがF1を引退するベッテルは、ギリギリまで開発作業に携わっているようだ。
ベッテルは、2023年のマシンデザインについて、チームのエンジニアと直接話をすることは「あまりない」としながらも、それは「チームが今年の弱点を知っていて、明らかに来年に向けて修正しようとしている」ことを意味すると彼は語った。
ベッテルはダウンフォースが不足し、タイヤの寿命やブレーキ温度の管理にも問題があった前回のメキシコシティGPではペースが上がらなかったものの、シンガポール、日本、アメリカで素晴らしいレースを見せた。
アメリカGPでは表彰台争いに食い込む位置を走っていたものの、ピットストップに時間がかかり後退。しかし最終ラップでケビン・マグヌッセン(ハース)をオーバーテイクする見事なバトルを演じた。
メキシコでベッテルは、引退を再考するか尋ねられたが、これを否定した。
「この決断については、長い間、一生懸命、いろいろな角度から考えてきた」と彼は説明した。
「(パフォーマンスについて分析し)今はちょっと振れ幅が大きい傾向があって、少し悲しいね」
「フラットな状態よりも、振れ幅が激しい方が良いというのは分かる。でも全体的な判断をするにはちょっと早すぎると思う」
「僕の状況もそうだし、シーズン中盤と最近のレースを比べたら失望という言葉は使いたくない。あまり極端なことは言いたくないんだ」
「この2戦、3戦はシーズン中盤のレースよりも楽しめたけど、それが決断に影響を与えることはない。なぜ僕がこのスポーツを愛し、なぜレースを愛しているのかを思い出させてくれるものだったけどね」
「素晴らしいレースもあれば、あまり楽しめないレースもある。あと5周でチェッカーなのに、それを受けられなかったレースもあった」
「そのようなときでもモチベーションを高めて、頑張らなければならないんだ。でもそうだね、これほど上下に振れたりしないと良いんだけどね」
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