あわや追突! ベッテル、”チームメイト”ストロールの最終周最終コーナーのブレーキングに「驚いた」
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、F1フランスGP決勝の最終ラップ最終コーナーで、直前を走っていたチームメイトのランス・ストロールが突然減速したのには「驚いた」と語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1フランスGPの決勝レース最終盤、アストンマーチンのふたりが10位をかけて争った。しかし最終ラップの最終コーナーで、前を走るランス・ストロールが突如減速。後方からプレッシャーをかけていたセバスチャン・ベッテルが追突しそうになるシーンがあった。ベッテルはこれについて「驚いた」と語った。
ベッテルはレース最終盤、前を行くチームメイトのストロールを激しく追っていた。そしてベッテルは、ストロールの真後ろに迫って最終ラップを迎えた。
そしてその最終ラップの最終コーナーを通過中、ストロールの速度が急激に遅くなったように見えた。ベッテルは追突を避けるために急ブレーキかけ、ストロールに不満を訴えるかのように、左手を上げるジェスチャーを行なった。
結局ストロールが10位、ベッテルが11位でチェッカーを受けた。
レース後にベッテルは、ストロールの行動についてはあまり問題視していないと語りつつも、驚いたことを明かした。
「僕は前のラップで差を詰めた」
そうベッテルは語った。
「僕はもっと速かったと思うけど、それは問題じゃない。チームにとっては1点は1点だ」
「彼は加速する前に、間違いなくもう1回ブレーキを踏んだ。そのことは僕を驚かせた。そして僕は勢いを失ってしまった」
「でも結局のところ、さっきも言ったように、チームにとっては同じ1ポイントだ。だからそこに違いはない」
対するストロールは、故意にブレーキをかけたわけではなく、オーバーステアになってしまった瞬間があったことを明かした。
「コーナーの出口で、スナップがあった。そしてホイールスピンもしてしまった」
そうストロールは語った。
「誰もがレースしていると思う。そして彼は、僕が毎週やるのと同じように、ポイントを獲得したいと思っている。僕は無謀なことは何もしなかった。いつものように、後ろから来る人を抑え込もうとしただけだ」
ストロールはレース終盤、タイヤに問題を抱えたため、それがペースに影響を及ぼしていたという。
「僕はタイヤに苦労していて、最後の1ポイントを手にするために、しなければならないことを全て行なっていた。でも、コントロールできていたと思う」
「ハードタイヤについては本当に苦労した。ミディアムは問題なかった。ただハードでは、フィーリングが素晴らしい時も数周あった。また数周は非常に厳しくて、フロントとリヤがオーバーヒートして、いたるところで滑っていた」
「バーチャル・セーフティカー(VSC)の後の数周で、僕はリカルド(ダニエル・リカルド/マクラーレン)を攻略し、9位を手にできるだけのペースがあるように思った。でもその勢いを失ってしまい、逆にセブからのプレッシャーを受けた。でもそれは良い戦いだったと思うし、最終的にポイントを獲得することができて嬉しい」
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