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アストンマーチンF1、ポルトガルGPで登場のアップグレード・パッケージをベッテル車にも導入へ

アストンマーチンは、F1第3戦ポルトガルGPでランス・ストロールのマシンにアップグレード・パッケージを導入した。スペインGPでは、セバスチャン・ベッテルのマシンにもこのアップグレードが導入されるようだ。

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 アストンマーチンF1チームは今季これまで苦戦が続いているが、F1第3戦ポルトガルGPではフロアがアップグレードされた新パッケージを用意。まずはチームのマシンに慣れているランス・ストロールのマシンにこれを導入した。

 今季チームに加入し、マシンに適応している最中であるセバスチャン・ベッテルは旧パッケージのマシンを走らせたが、昨年のイギリスGP以来となる予選Q3進出。最終的に10番グリッドを獲得した。一方、ストロールは予選Q1で敗退し、決勝は17番手からのスタートとなってしまった。

 しかしレースではベッテルが13位、ストロールは14位フィニッシュ。両車の差は0.7秒だった。

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「来週末にいくつか新しいパーツを用意しているんだ」とベッテルは語った。

「土曜日をクリーンに過ごすことが、日曜日をより良いものにするための鍵になるのは明らかだ。でも、レースではもう少しペースを上げて、もっとプレッシャーをかけられるようにしたい」

「アルファタウリやアルピーヌのようなペースは、明らかに無かった。だから、見直さなければいけない。結局は、十分な速さがなかったんだ」

 ストロールのマシンに搭載された新しいパーツが期待通りの性能を発揮したかどうか訊かれ、ベッテルは次のように答えている。

「そうだと思う。もちろん、僕はそれを体感していないから分からない。だけど(新しいパッケージを使って)より良い週末になることを願っている」

「今週末はセットアップでも少し苦労したので、次の週末はもっと素直になって、特に日曜日の午後のペースが良くなることを期待している」

 ベッテルは新しいパーツを最初にストロールに与えたチームの判断は正しかったと語った。

「僕よりも彼のほうが、すぐにマシンに馴染んだのは明らかだよ。僕らはまだマシンについて学んでいる最中だ」

「長いシーズンになることは間違いないが、トップに立つためにはこの2、3レースが非常に重要だ。セッションごとに多くのことを変えて、限界を探っているところだ」

 アストンマーチンが持ち込んだ今回のアップグレードは、フロアとディフューザーを中心としている。今季の新しい空力規則により、チームが影響を受けたエリアだ。

 アストンマーチンAMR21のフロアは、前半分が波打っている特徴的なデザインになっているが、新しいバージョンでは新たに小さなウェーブがひとつ追加され、最適化が図られているようだ。この複雑な形状のフロアは、メルセデスのデザインと近い。メルセデスもサイドポンツーン横、フロア前方部分が波打った形状をしている。

Aston Martin Racing AMR21 floor fins

Aston Martin Racing AMR21 floor fins

Photo by: Uncredited

 新たな空力規則により、フロアのこの部分にスロットなどを設けることができなくなったため、各チームはこのエリアの処理を考え直さなければならなくなった。この波状のセクションによって、フロントタイヤが作った乱流を制御し、フロア下部に向けて上手く気流を流そうとしていると見られる。

 また、フロア後部にも変更が加えられている。リヤタイヤの前方に半アーチ状のウイングが追加されているのだ。これはリヤタイヤの前を横切り、リヤタイヤ横のチャンネルに流れ込む気流に影響を与える。フロアに設置されたフィンやストレーキも、このチャンネルの流れを変えるのに重要な役割を果たしており、リヤタイヤによる乱流を抑える狙いがある。

 これに合わせ、チームはディフューザーにも変更を加えている。ディフューザーの変更というと、マシン後方から見える部分の変更を想像しがちだが、ディフューザーのボリューム自体がその働きに大きな影響を与える。下写真の円で囲まれたエリアが高くなっており、ディフューザーの形状と容積が変化している。

Aston Martin Racing AMR21 floor fins

Aston Martin Racing AMR21 floor fins

Photo by: Uncredited

 チームはポルトガルGP金曜日の走行で、ディフューザーの下側にフロービズと呼ばれる蛍光塗料を塗り、アップグレードが期待通りに機能していること、そしてファクトリーで行なわれている作業が順調に進んでいることを目で確認した。

 ピレリが2021年に向けて導入した新構造のタイヤと最低空気圧の低下も、チームにとって頭痛の種となっている。新しいパラメータに基づいてクルマのパフォーマンスを最適化することが求められるからだ。

 タイヤを適切に機能する温度領域に持っていく方法が変わるだけでなく、前後のタイヤのパフォーマンスバランスも変わってくるのだ。今季はフロントタイヤの反応がやや悪く、ドライバーがフロントタイヤを機能させるのが少し難しくなっているようだ。

 これらの課題に対応するため、アストンマーチンはポルトガルGPで非対称デザインのフロントブレーキダクトを採用した。左側はブレーキドラム外側のカバープレートが取り除かれたが、右側はこの部分がカバーで覆われ、代わりに涙状のアウトレットが設けられている。

 こうした違いにより、ブレーキからホイールリムに放射される熱の量と位置が調整され、タイヤの温度調整を助けている。

Aston Martin AMR21 front brake duct detail
Aston Martin AMR21 front brake duct without crossover panel detail
 
 

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