セバスチャン・ベッテルがF1”復帰”。自身がチャンピオンを獲得した時の愛機レッドブルRB7でニュルブルクリンク北コースをデモラン
2022年限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルが、F1に”復帰”することになった。ベッテルは9月9日に、ニュルブルクリンクの北コースで、レッドブルRB7をデモラン。走行にはeフューエルが使われるという。
セバスチャン・ベッテルが、2011年に自身2度目のF1王者に輝いた際の愛車、レッドブルRB7を駆り、9月9日にニュルブルクリンクの北コースでデモランを実施することが決まった。このイベントには、かつてベッテルのチームメイトを務めたダニエル・リカルドも参加。RB7はeフューエルを使って走行する予定だという。
ベッテルは2022年限りで現役を退き、今年は脚光を浴びる舞台から離れ、家族と多くの時間を過ごしてきた。
しかし9月9日にニュルブルクリンクの北コースを舞台に開催される特別イベントで、F1マシンを走らせることが発表された。ベッテルがF1のコックピットに”復帰”することになったわけだ。
このイベントは「レッドブル・フォーミュラ・ニュルブルクリンク」と題して行なわれるモノで、ベッテルと共にリカルドも参加。2014年のレッドブルのコンビが再び集うことになる。なお、まだ公表はされていないものの、このふたり以外にも新旧数多くのドライバーやライダーが集まり、F1やNASCAR、ドリフトマシン、2輪マシンなどを走らせるという。
ちなみにリカルドはレッドブルRB8に、ベッテルは前述の通りレッドブルRB7を走らせる予定だ。
RB7はベッテルが2011年に自身2回目のF1チャンピオンを獲得した際の相棒とも言えるマシン。この車両は19戦中18戦でポールポジションを獲得し12勝を挙げた、F1史に残る1台である。そのうちベッテルは15PP、11勝を記録している。
なおこの日の走行では、二酸化炭素の実質排出量を抑えるために、eフューエルが使われることになる。
「当時僕らはGPコースを走った”だけ”だったけど、北コースの神話は響き渡っている」
ベッテルは今回のイベント参加に際し、そうコメントを寄せた。
「いずれにしても、ショーランの一環として、eフューエルを使ったRB7を、ノルドシュライフェ(北コース)で走らせるのは、とても楽しいだろうね」
ベッテルは環境対策に大きな関心を持っており、伝説的なレーシングマシンを、カーボンニュートラル燃料で走らせることができると常に語ってきた。実際昨年のイギリスGPの際には、1992年にナイジェル・マンセルが駆り、圧倒的な強さでチャンピオンを獲得したウイリアムズFW14Bを、カーボンニュートラル燃料を使って走らせている。このマシンはベッテル自身が所有しているモノで、当日の走行でも自らがステアリングを握った。
「モータースポーツは僕の情熱だ」
ベッテルはそう付け加えた。
「僕にとっては、レーシングカーが合成カーボンニュートラル燃料を使っても、同じように速く走れるということを示すのが重要なんだ。そしてそれは既に、実現できているんだ」
なお、ニュルブルクリンクの北コースをF1マシンが走るのも10年ぶりのことである。
2013年のニュルブルクリンク24時間レースの際には、ミハエル・シューマッハーがメルセデスのF1マシンを走らせた。また、2007年にはニック・ハイドフェルドが、BMWザウバーのマシンでこの北コースを走っている。
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