ルクレールと同じマシンのはず……ベッテル、フェラーリを”信頼”
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、今季チームメイトのシャルル・ルクレールに大きく差をつけられているものの、チームがふたりのドライバーに同じ仕様のマシンを提供していると信じている。
フェラーリのシャルル・ルクレールは、先日行なわれたF1ポルトガルGPを、表彰台まであと一歩と迫る4位でフィニッシュ。開幕当初の苦戦から一転して速さを見せ始めている。
しかしチームメイトのセバスチャン・ベッテルは、苦しいレースが続いている。予選では15番手と低位置。決勝でも10位に入賞するのがやっとだった……。しかもベッテルは、ここ6レースでの獲得ポイントは僅か2……今季総合でも18ポイントしか手にしておらず、ランキング13番手に沈んでいる。
ベッテルがポルトガルGPの際に発信した無線によれば、ルクレールと同じ仕様のマシンを与えられていないのではないか……そんな邪推もできた。しかしチーム代表のマッティア・ビノットは、その指摘に反論。ベッテルも、ルクレールと同じ仕様のマシンを手にしていることについて、チームを信頼していると語った。
「僕らは同じマシンを手にしていると、そう考えなければいけないと思う」
そうベッテルは語った。
「僕は周囲や、ガレージ にいる人たちを信頼している。ストップウオッチやタイムで明らかに分かるモノがある一方で、僕のフィーリングによるモノもある」
「フィーリングという観点で言えば、良いラップをまとめ、安定して走り、シャルルが感じているグリップを感じるということについて本当に苦労している。だからその対処に取り組んでいるんだ」
「でも、そこから抜け出すためには、仕事をするしかないんだ」
ベッテルは今季限りでフェラーリを離れ、来季からはアストンマーチン(現レーシングポイント)に移籍することが決まっている。そのため、フェラーリで”尊厳”を感じた状態でチームを去りたいと語っている。
「僕を支えてくれているチームとともに、最大限の努力をしたいと考えている。来週は、もっと良いポジションにいられることを願っているんだ」
ベッテルは、イモラで行なわれるエミリア・ロマーニャGPに向け。そう意気込みを語った。
「僕らの現時点での弱点は、明らかに土曜日(予選)だ。そのため日曜日には、集団の中で走らねばならず、苦労することになる。そうするととても難しいレースになってしまう。彼のレースとは、とても異なる形になってしまうんだ」
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