ベッテル、トラブル続発でしっかり走り込めず「若い頃だったらパニックになっていたはず」
セバスチャン・ベッテルは、アストンマーチンでのF1テストでトラブルが相次いだことについて、若い頃だったらパニックになっていただろうと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
バーレーンで行なわれた2021年シーズンのF1プレシーズンテスト。アストンマーチンでの順調なスタートを期待していたセバスチャン・ベッテルは、信頼性の問題に見舞われ、走行がかなり制限されてしまった。
ベッテルは初日に51周を走ったが、テスト2日目にはギヤボックスにトラブルが発生しわずか10周。3日目午後にはそれを取り戻そうと精力的に走行したものの、ブースト圧の低下という問題が起き、約2時間近くも早く走行を切り上げることになってしまった。
結局、ベッテルが走行したのは3日間で合計117周。この数字はレギュラードライバーの中では最も少なく、チームメイトであるランス・ストロール(合計197周)よりもかなり少ない。なお、最多はアルファタウリのピエール・ガスリーの237周だ。
フェラーリから、パワーユニットもマシンコンセプトも異なるアストンマーチンに移籍したベッテルにとって、できるだけ多く走行するというのがテストの大きな目標のひとつだっただけに、ベッテルも理想的な状況ではないと認めている。だが、彼は冷静に物事を捉えており、パニックには陥っていないようだ。
「あまり考え込んでいないよ。歳のせいか、経験のせいなのか……おそらく10年前の僕なら、今頃パニックだっただろうね。でもそれは何の役にも立たないんだ」
テストを振り返り、現在33歳のベッテルはそう話した。
「僕たちは自分たちの仕事をして、時間を有効活用しているんだ。僕にとって、最終日の走行はとっても有用なモノだった」
「もっと良くできるかもしれないし、悪化する可能性もある。だからこそ冷静さを失わずに、ひとつひとつ仕事をこなして、前に進んでいくことが重要だと思う」
ベッテルは、プレシーズンテストが3日間と非常に限られていたことから、他のドライバーたちもテストに満足はできていないのではないかと考えている。
「全くトラブルがなく、たくさん周回をこなした人たちでも、たった1日半の走行で新しいクルマやタイヤ、冬の間の変化など、すべての情報を得ることは出来ないと思う」
「正直に言うと、それを学ぶのはとても難しい。クルマに乗って走る必要があるんだ。冬の間、シミュレーターで練習することもできるけど、(実車と)全く同じではないんだ」
「だから1日半走ったからといって、昨年のように短い間に17レース戦った後のようなスピードになっているかといったら、それは不可能だと思う」
「当然、スピードを上げるのには少し時間がかかるだろう。でも確実に、多くの時間が必要な人もいれば、より少ない時間で済む人もいるんだ」
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