ジャック・ビルヌーブ、モンツァで昨年のアルピーヌF1をドライブ。1997年の戴冠から25周年

ジャック・ビルヌーブが、イタリアGP後の水曜日にモンツァで、昨年のアルピーヌF1マシンをテストすることが分かった。

Jacques Villeneuve, Team Hezeberg, Ford Mustang Hezeberg Engineering Systems

 1997年のF1王者であるジャック・ビルヌーブが、アルピーヌの2021年マシン『A521』をドライブすることになったようだ。

 彼はイタリアGP後のモンツァで、9月13日(水曜日)にA521をテストすることになる。

 現在51歳の彼が近代的なF1マシンをドライブするのは、BMWザウバーからF1に参戦していた2006年8月のドイツGP以来ということになるだろう。

 今回のチャンスは、フランスの放送局『Canal+』との関係から生まれたもので、彼が1997年にルノーエンジンを搭載したウイリアムズで達成したタイトル獲得から25周年を記念するイベントの一環でもある。

 ビルヌーブは2004年シーズンのラスト3レースで、ルノーに所属し、現アルピーヌのフェルナンド・アロンソとチームメイトになった。また、アルピーヌのチーム代表であるオットマー・サフナウアーとは、BARホンダ時代に一緒に仕事をしたことがある。

「Canal+とのつながりで、実現したことなんだ」と、ビルヌーブはmotorsport.comに語った。

「フランスのチームと、フランスのテレビ局、そして私がルノーで(チャンピオンを)勝ち獲ってから25年という節目だ。そのためのドライブなんだ」

「でもモンツァで乗るのは昨年のマシンで、デチューンすることはできないから、きちんと走ることになる」

「フェルナンドとは3レース一緒に走ったし、あのチームとは過去に関係がある。(現スポーティングディレクターの)アラン・パーメインは僕のエンジニアだった」

「これは超、超エキサイティングなことだ。クレイジーだよ。今のクルマを理解するのもいいことだと思う。シミュレータを試したよ。最近のクルマは、低速では印象に残らないけど、高速ではすごいんだ」

「ただ、いいシートを作らないとならない。Gフォースがすごいから、地獄だろうね。でも、いいのは直線が長いこと。だから、肉体的にはリラックスできるんだ」

 ビルヌーブは、2006年に最後にF1に参戦したときよりもステアリングでの操作が複雑になっていることを認めているが、心配はしていないという。

「何でも習慣になるものだ。私はレースゲームに限らず、ずっとゲーマーだったし、一度習慣が身につけば何でもできるようになるんだ」

「難しくなるのは習慣になっていないときだ。ステアリングホイールを見るようになって、『ああ、時間がないってこういうことなんだ』と思うようになる。でも、それが習慣になると、自然にできるんだ」

 ビルヌーブは、自分がまだ現役のドライバーであることを強調した。

「こういうこと(レース)をやりたいという思いがなくなったことはないんだ。だから最近の目標はNASCARに行くことなんだ。今年のデイトナを走ったことで、シーズンを通して頑張ろうという気分になったんだ。でも、今はテレビが忙しくて、他のことが手につかないんだ」

 Canal+のコメンテーターであるジュリアン・フェブローもモンツァでA521をドライブする機会を得ており、チームは撮影のために今季マシンのA522も走らせる予定である。

 ビルヌーブとフェブローは今週、ポールリカールで2012年型ロータスE20を試し、モンツァでの走行に向けてウォームアップを行なう予定となっている。

 
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