W11は、メルセデス史上最高傑作? しかしハミルトン、今週末はレッドブルを警戒
メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季用マシンW11は、昨年型のW10よりも優れていると評価。メルセデスのこれまでのF1マシンの中でも最高傑作であると語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2020年のF1第2戦シュタイアーマルクGPをポール・トゥ・ウインで制し、今季初勝利を挙げたルイス・ハミルトン(メルセデス)。そのハミルトンは、今季用マシンW11は、メルセデスがこれまでに生み出したF1マシンの中でも、最高傑作の1台であると称賛した。
ハミルトン曰く、メルセデスは2019年型W10をさらに改善するために何をすべきか、そのアイデアを明確に持っていて、それをうまく達成したと語る。
「これまでに、こんなに簡単に機能するマシンをドライブしたことはなかったと思う」
そうハミルトンは語った。
「コンディションは常に変わるし、コーナーも同じコーナーはふたつとない。だからマシンがうまく機能するコーナーと、機能しないコーナーがある。それは、決して変わらないことだ」
「過去にも、気難しいマシンは何台かあった。トト(ウルフ/メルセデスのチーム代表)は、そのマシンのことを『ディーバ(歌姫)』と呼んだ。僕が使った言葉じゃないよ。でも皆さんもご存知の通り、ほんの数台のことだ」
「今年のマシンは、より洗練されている。僕らは、19年型マシンの問題が何であるのかを明確にし、そして僕らがどこを前進させるかということについて、本当に懸命に働いた」
「それは僕らドライバーがチームやエンジニアと素晴らしいコミュニケーションを築いていることから生まれたモノだし、使われる専門用語についても理解している。そしてチームはそれを取り入れ、マシンに実装した」
「しかし、僕らはまだひとつのサーキットを走っただけだ。マシンから完璧なラップを引き出すのは簡単ではない。でも、一般的にはそれがF1なんだと思う。とは言えこのマシンは、僕らがこれまで走らせてきたマシンの中でも、最高のクルマだ」
そう今季型W11に自信を見せるハミルトンだが、直線スピードが重要視されないハンガリーGPでは、その優位性が揺るぐ可能性があると考えている。レッドブル・ホンダの”逆襲”を懸念しているのだ。
「先週までのサーキットとは、明らかに異なる。ここは、パワーが重要になるサーキットではない。ダウンフォースと空力効率が重要になるんだ」
ハミルトンはそう語った。
「過去数年を見てみると、ハンガロリンクではレッドブルの調子が良い。彼らはこことモナコのようなサーキットでよりうまく機能する傾向にある」
「そのことは、全体のパフォーマンス差を縮めるはずで、本当の意味で難しい戦いになるだろう。でも、良い戦いができると思う。僕らはすでに、オーストリアのフリー走行でも、彼らの素晴らしいパフォーマンスを見た。そして、レースでも非常に強いと思う。ここでは、もっと苦しめられることになるだろう。だから今週末は、ベストを尽くさなければならない」
ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスも、マシンはコースデビュー以来、ずっと好調だとハミルトンの意見に同意した。
「クルマを理解するという観点で言えば、僕らはとてもまともな形でシーズンをスタートさせたと思う」
そうボッタスは語った。
「僕らはたくさんのことを学んだ。1週目と2週目は同じコースだったし、まだまだ新しいことを発見しているところだ」
「マシンの評価を下すのはまだ早すぎる。このパッケージで走ったコースは、まだひとつだけだからね。だから、今後分かるだろう。でも僕は、正しい形でスタートできたと感じている。そして今のところ、大騒ぎするようなことは何もない」
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