キャデラック「自分たちの運命は自分たちでコントロールすべき」フェラーリPU使いつつも、パーツ購入少ない理由は
キャデラックF1は2026年から新規参戦する際、フェラーリのパワーユニットを使用することを選んだ。同様にフェラーリPUのカスタマーであるハースとの間にはパーツ購入のアプローチに違いもあるが、チーム側は「自分たちの運命は自分たちで決めるべきだ」という考えを明らかにした。
Valtteri Bottas, Cadillac Racing
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
キャデラックF1のエンジニアリングコンサルタントを務めるパット・シモンズは、同じフェラーリ製パワーユニット(PU)のカスタマーであるハースとの戦略の違いを語った。
2026年からF1に新規参戦しているキャデラック。彼らは将来的な自社製パワーユニットの製造を予定しつつも、当初はフェラーリPUを使っての参戦となっている。
フェラーリPUを使うチームには現在、同じアメリカンチームであるハースがいる。
ハースはPU、ギヤボックスに加え、フェラーリのサスペンションやステアリング、ステアリングホイールと、ルールで許可されているパーツを購入し、マシンに搭載している。
しかしキャデラックはハースとは異なり、そういったパーツ購入も控えているなどアプローチは違っている。
キャデラックF1のエンジニアリングコンサルタントであるパット・シモンズは、同じフェラーリカスタマーであるハースとのそういった違いの裏にあるチームの考え方を説明した。
「おそらく直近に参戦してきた新チームとは少し違う点として挙げられるのは、『自分たちの運命は自分たちでコントロールすべきだ』そして『我々はワークスチームであり、将来的に完全なワークスチームになる』という強い信念を持っていることだろう」
シモンズはそう語る。
Oliver Bearman, Haas F1 Team
Photo by: Andy Hone/ LAT Images via Getty Images
「そのため我々のマシンを見れば、購入できるコンポーネントをすべて買っているわけではないことが分かるはずだ。フェラーリ製エンジンを採用する以上、フェラーリ製ギヤボックスも使うことは選んだが、他のチームが行なっているようにリヤ周りを丸ごと導入することはしなかった。我々は、ギヤボックスキャリアやリヤサスペンションなどは自分たちで手がける必要があると判断した」
「ルール上、合法的に使用できるパーツはまだいくつもあるが、あえてそれを選ばなかった。自分たちの運命を自分たちで握り、設計思想の哲学を深く理解することが、前進するためには極めて重要だと考えているからだ。他人の哲学に基づく設計は、その細部にあるニュアンスを理解していなければ、発展させるのは難しい」
なおゼネラルモーターズ/キャデラックの自社パワーユニットの計画は、2029年を目処に進行中だが、チームCEOのダン・タウリスは「実際のところ、予定よりも前倒しで進んでいる」と語っている。
このプログラムは将来のエンジン規則の動向に左右される部分があり、キャデラックも「注意深く見守っている」としているが、タウリスCEOはフェラーリとのカスタマー関係を維持しながらでも、新パワートレインの開発は可能だと自信を示した。
「知的財産(IP)という点では、誰もが自分たちのIPを持ち込む必要があるだろう?」とタウリスCEOは言う。
「フェラーリにはフェラーリのIPがある。そして、F1チームの一部であるGMパフォーマンスのパワーユニット部門では、我々独自のIPを開発している。自分たちのエンジンを開発し、その成果をF1に投入するんだ」
「それらは完全に切り分けられる。我々はパワーユニットを完成させるまでの間、フェラーリのカスタマーチームとして戦うが、その裏で行われるパワーユニット開発は、すべてGMの仕事になる」
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